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■ ギターを買うときの注意点
  憧れのMartin Guitarを購入した後は、買うときの注意点なんて不要。と思ったら大間違い!
私の場合、2000年の8月末に1台目を手に入れて、15ヵ月で7台に増殖してしまいましたが、私なんかよりももっと増殖のペースが速い皆さんのご意見を聞いていると、Guitarは1台目を手に入れてから、購入の長い歴史が始まるようです。
ぜひご注意ください。
 
●ギターは投資対象になり得るか 
 
  購入して数年以内の通常モデルをショップが買い取る場合、通常は最初に買った価格の6割程度にしかなりませんので、数年以内に即現金化したいというような場合、投資対象には絶対なり得ません。

仮に売りたい場合は、出来れば依託販売をお薦めします。
それも、このサイトでご紹介しているようなところは、急ぐ場合、もしくはマニアだけにわかるようなプレミアムのついているギターで利用することにしましょう。
急がない場合、又は普通のモデルのときは、サイトなんかを持っていない地方都市の楽器店にお願いしましょう。普段は新品しか扱っていなくとも、販売委託は受けてくれると思います。そのほうが、比較対象があまりありませんので、価格的には有利に展開する可能性が高いでしょう。

もしも、奥さんを説得する材料として「投資対象としてギターがいいらしいよ」と言って買う場合、長期投資と割り切って、自分が死んだときに残された家族に遺産の一部として処分してもらうことを前提としたほうがいいですね。すると、多くの人は数十年先のことでしょうから、買った値段よりも高く売れることが多いと思います。

そうなると、遺書のように、「私が死んだ場合は、○○楽器店に×○%の手数料を払って、○×万円で販売を委託するように。担当者として、○○さんなら話しをわかるようにしている」という程度のことを書いて、ギターケースの中に入れておく必要があるかも知れませんね。もちろん、数年毎に書き直すことが大切です。

なお、家族の方に値段を秘密にして高額なギターを持つことは、出来れば避けたほうがいいと思います。ヘタをすると、数十万円もするものがゴミとして出される可能性もありますので…。
 
●ギターの表示価格と販売価格
    
    『ギターの値段はまけてもらえるのか?』結論から言うと、新品で2割〜3割、中古でも1割程度は値引く(関東は難しいかも…)のが普通です。ただし、値引くかどうかはショップ責任者の判断ですので、「この人には値引いてあげよう」と思わせるだけの交渉過程が必要です。
値引いてもらうコツとしては…、

・買うまでに何度も足を運び、十分なコミュニケーションを持つ。
・値段の交渉は店長(売り場の責任者)と行う。
・率直に「いくらにしてもらえます?」と意思を伝える。実際に購入予算が決まっている場合、「○○円しか、出せないのですが」と明確にし、真剣に対象のギターが欲しいという熱意を伝える。
・2台目以降のことを考え、弦などの消耗品はギターを買った店で買う。

…というようなことがあげられます。

ただし、中古ギターで販売を委託されている場合は、店が値引けるのは手数料部分だけですので、店長の一存では価格は決められません。しかし、委託者が販売を急いでいるような場合、購入希望価格を委託者に連絡してもらうことによって、意外な価格で手に入れることも可能です。
     
  ●ギターの“購入癖”を避けるために
    
  1)染村さんや前田さんのホームページは自制心を持って見る
    染村さんのところは、一応D-28に焦点を絞ったページですので、まだ“少し”は影響は軽いのですが、前田さんのところは「危ない!」(笑)。毎日のように新しいギターの購入報告と、試奏の感想が掲載されていますし、10本以上のギターを持っている皆さんが殆どですので、思わず“その気”にさせられてしまいます。
ただ、購入すると決めた際には、他では得られない情報とアドバイスが得られますので、大いに利用しましょう。
  2)思いきって高いギターを買ってしまう
    家族に迷惑をかけない範囲で、購入可能な最高額のギターを買うほうが無難です。少し余裕を持たせておくと、その範囲内で次のギターをと考えてしまいがちなのですが、検討しているうちに予算を超えてしまう傾向にあります。
これが繰り返されると、ちょっと困ったことになってしまうようです。同じシリーズのギターでも、製造年代と状態によって大きな幅がありますので、限度額いっぱいのギターを買ってしまうという方法もあります。
  3)自分の演奏するジャンルを決める 
  若い皆さんの場合は、自分が演奏する音楽のジャンルがあって、そこで出したい音があるから新しいギターを買うのでしょうから、こんなことは言う必要もないのかも知れません。

しかし、中年になって思い出したようにギターを再開する場合、ジャンルを決めるほどの腕前がないにも拘わらず、気持ちだけは、ブルースだの、ジャズだの、ブルークラスだの、フォークだのと大きく広がってしまうものです。

そして、これがとても厄介なことになってしまうのです。
Martinギターの場合、モデルによって出る音の種類が見事に違っています。ブルースには000や00、ジャズにはOM、ブルーグラスにはD-28、昔のアメリカンフォークにはD-18、70年以降のポピュラーなフォークにはD-45、という具合に、欲しいギターが数限りなくでてきます。その上、製造年代による構造や材質の違いで音の味わいが変わってくるものですから、その欲望を満たすにはいくらお金があっても足りません。

中年になってギターを始める場合、自分の演奏するジャンルをはっきりと決めておくことが大変重要です。ちなみに私の場合、基本はフォークソングで、フラットピッキングを楽しみたいときはブルーグラス、時々思い出したようにブルースという感じですが、それでも7本のMartinになってしまいました。


本当は、D-18GE1本だけあれば何の問題もないんですけどね…。
   
  ●新品と中古の選択
   
    Martinの新品の場合、品質管理水準が高いためか、比較的個体差が少ないようですので、ギターを弾く時間がとれるなら、新品を購入して自分の手で音を育てるのが楽しいと言います。

しかし、音が育つためにはボディーに十分な振動を与えるだけの音量で週に何日か弾くことが出来る環境が必要です。

我々サラリーマンの場合、まともに弾けるのは土日だけ、平日はチューニングをして、近所迷惑にならないような小さな音で数十分弾くのがやっとというのが現実かと思いますので、良い音を求める(特に低音の響き)のであれば、ある程度育った中古品を購入することをお勧めします。

私の少ない経験内でお話すると、素人にも判断できるだけの音の違いが出始めるのに3年、ヴィンテージサウンドと呼ばれるような枯れた音になるには30年程度は必要なようですので、今から何年弾けると思うかによって購入するギターの製造年代を決めてはいかがでしょうか。

あと30年間は弾けると思うのであれば、80年代、20年間であれば70年代を一応の基準にするわけです。この年代であれば、新品同様のギターも見つかりますが、鳴るギターはある程度弾き込まれていることが条件ですので、多少は傷があるほうが良いと思います。

ただし、あまりにも弾き込まれて過ぎている場合は(特に屋外で)、ギターの寿命なのか、音が出なくなっている場合もありますので、古いからいいというわけでもないようです。

ショップの方のお話では、中古ギターの価格には、音の善し悪しはほとんど反映されておらず(個人によって良い音の基準が異なるため)、同年代の同じモデルであればギターの見た目の状態で値段が決まっているようですので、高いギターが良く鳴るとは限りません。

必ず試奏をし、自分の感性を信じて、納得のいくものを選んでください。

ちなみに、GEシリーズの場合、新品で購入しても最初からある程度鳴るようですので、傷の少ないギターが条件であれば、選択肢に入れても良いかと思います
   
  ●“ハカランダ”ギターの価格について考える
   
    D-28の場合、ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)で出来ていた1969年製は55万円程度しますが、イーストインディアンローズウッドに変わった1970年のギターでは30万以下になってしまいます。

「さすがにハカランダはよく鳴る」という声も聞こえますが、個人的には賛成しかねます。

確かに、よく弾き込まれた古いギターは鳴ります。しかし、D-28の場合、30数年前のギターは全部ハカランダで出来ていたわけであり、「古いギターはよく鳴る」とは言えても「ハカランダだからよく鳴る」わけじゃないように思います。実際に69年のハカランダと70年のローズウッドを比べてみても、音色に違いはあっても、鳴りに差は感じられません。

先日、同じ53年のD-28(100万円)とD-18(60万円)を弾き比べる機会があったのですが、私には、マホガニーのD-18のほうが、はるかにバランスも鳴りも良かったように思えました。

ハカランダ、ヘリンボーンという言葉には音以上の響きと値段がついています。もちろん、当時の製造台数を考えたとき、材料も職人の腕も現在と比較して上質であったことは確かですが、現在ついている価格ほどの差があるのかどうか…。

要は、何に価値を見出すかということなのでしょうね。
   
●円安に備えて
  
Martinは新品でも中古でも、輸入が基本になります。そうすると、円安になると国内販売価格が上昇してしまうことになります。今後、円は安くなる傾向にあると言われますので、円安に備えての対応策をご紹介しましょう。
 
1.アメリカのギターショップから個人輸入する場合

 
この場合は、ドルでの支払になりますので、CITIBANKなどを利用してドル預金をしておくことをお勧めします。4月現在、1ヵ月〜12ヵ月の定期預金で2.5%〜3.0%の利息がつきますし、手数料も最初にドルを購入するときだけですみますので、絶対に有利です。また、カードで支払する場合にも、「ドルカード」と呼ばれる米ドル決済専用カードを作っておくと、ドルでの支払ですので、円が安くなったとしても、全く影響はありません。
 
また、この方法は海外旅行に行ってアメリカでギターを直接購入する場合にも同様に有効な手段ですので、ぜひ利用されることをおすすめします。
 
2.日本の中古ギターショップで購入する場合

 
この場合でも、ギターショップはドルで買っていますので、今後円安になる可能性を考えると、米ドルで支払うように交渉すれば、ショップには受け入れてもらえるはずです。ただし、確かドルカードは国内では使えないように思いましたので、ドルの現金を用意する必要があるかも知れません。また、可能であれば、ショップに輸入代行を行ってもらい、支払は個人名でドルで直接行うこととし、ショップには円で手数料を支払うという交渉を行っても面白いかも知れません。

全て円で支払うのであれば、銀行や証券会社で米ドルのMMFを購入して運用するという手段があります。MMFの場合、購入と売却は日本円で行いますが、運用はドルで行われ、現在の運用実績は5%程度ですし、今後円安になるとすれば、売却するときに有利になりますので、円安のリスクは全くありません。

万が一円高になったとしても、今すぐギターを購入するのでなければ、数年間運用することによって、運用利率で円高分を吸収できると思います。

なお、実際に検討される場合は、銀行や証券会社でリスクを充分に確認することを忘れないようにしてください。