2004年7月22日
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「あの頃について」
 
(ちゅーろん/41歳/大阪)
 

ずっとずっと昔のあの頃・・・
他人のギターを初めて持っただけなのに、なんかめちゃくちゃ嬉しくて、しかもドレミもまともに鳴らすことも出来ないくせに「よっしゃぁ!あの曲を弾きながら歌うんや!!」頭の中では、かっこよくみんなの前でプレイしている自分を思い浮かべ、抱えたポーズだけは決まっていた(と自分で思っていただけ)。

・・・が・・・現実は甘くなかった・・・

ただでさえ身体が小さく(ちなみに143センチです)指も短い自分が、Dサイズのギターを抱えて教本を見ながらドーレーミー。「指が痛くてかなんわぁ」「腕がだるいぞぉ!」とぼやきながら周りの顰蹙を無視して練習に明け暮れたのは、やっぱり好きだったから・・・なんでしょうね。
それなりに弾けるようになってくると、自己満足に輪をかける様に(他人には迷惑をかける様に)人前で演りたくなるもので。結局、草バンド組んでギターは一番下手だったけど声が一番出てたので(上手いとはいわない!)ギター兼ボーカル担当。曲はコピーがメインだったけど、数えるほどのミニコンサートと文化祭で演奏させてもらいました。

・ ・・今考えると・・・赤面で済まされない様な・・・

バイトもしてたけどお金もなく時間だけは結構あった毎日。(勉強は・・・それなりに)人前で演奏するのを希望したくせに、その日が近づくと緊張と苛立ちで逃げ出したくなったり。で、いざステージに立つと開き直りで結構まともに出来ていた・・つもりでした。まぁ自分なりに良くやったなぁ、なんてここでも自己満足。

・・・その後でテープを聴きなおして・・・頭かくして音隠さず状態・・・

働き出して、仕事が中心になりギターを飾っているだけの部屋に帰るだけの毎日。
ギターもいつしかケースの中に・・・仕事面等で色々と行き詰ったとき、何を血迷ったか「弾かないと可哀想や」と苦楽を共にしたギター達を転売・・。

・・・でも・・・あの頃のオレって結構頑張ってたなぁ・・・
(頑張ってたって言っても仕事の方が責任も重みもあるんでしょうけど。でも、そう思ういます。)

3年前、ふと「もう一度始めよう!」でも転売した愛ギター達は既に他人の元。「うううう後悔先に立たずぅぅl!」実は働き出してからすぐに勢いで買ったオべーションだけ残していたのですが、弾いてみて「これはこれでいいけどやはり木の音がいいやん」

・・・仕方が無い・・・買うしかない・・・

ネットで下調べはしていましたが、思い立って3日後には気がつくと手元に学生時代の憧れのマドンナ「マーチン」が!!!なぜか3ピースバックも憧れだったんで迷わず(いえ、それなりに迷いました)D−35!!!!

・・・そして・・・「戦うオヤジの応援団」と出会いました・・・

仕事が中心の毎日は相変わらずですが、サービス業の為土日は仕事なので(冠婚葬祭でもない限り・・・そういえば働き出して最初のライブでは「叔父が亡くなった」ということで仕事を休んで参加してました。その叔父は今も元気です。ごめんなさい!)イベントには未だ参加できないのがもどかしいです。いつか、皆さんとお会い出来る日を楽しみにしております!

                          
 
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