2004年12月2日
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「ギターと私」
 
(クッキー/43歳/埼玉)


私がギターと出会ったのは、中学1年の時です。
その頃は、井上陽水・吉田拓郎・かぐや姫などフォークソング全盛期、ラジオの深夜放送では毎日のように、フォークソングが流れていた時代でした。(セイヤングなど勉強もせんと聞いていた。)

あの時代は、ギターを弾ける奴は、学校でもヒーローでした。ギターを弾く事が、とてつもなく”かっこよく”見えた。そんな時、兄がモーリスのウェスタンフォークギター(当時はそう呼んでいた)を買い、弾き始めました。

兄を見て、「俺もヒーローになるぞ!」と勝手に心に決めました。
そんな不純な動機でしたが、私がギターをはじめたきっかけでした。
お年玉やお小遣いを貯め、やっと貯めた15000円を握り締め、楽器屋さんにギターを買いに行ったのが、昨日の事の様に覚えています。(今でも最初のギターは安物ですが、愛着があり捨てられません)

あの頃、中学でも、男子の半分ぐらいは、ギターを購入していました。
しかし、一人減り、二人減り、どんどん挫折していくではありませんか。気が付けば、ギターを弾けるようになった奴は、クラスに一人いるか、いないか程度でした。ギター以外に人に自慢できることが無かった自分は、とてもこの事がうれしかったのを覚えています。

中学のこの頃から、嬉しい時、悲しい時、怒ったとき、ギターを弾き歌う事が私の生活に欠かせないようになりました。

そして中学から高校>卒業>就職、毎日仕事に追われ、ギターを弾く時間も少なくなり、私自身の人生も、結婚>家庭・子育て、毎日が駆け足でした。

ようやくこの頃、自分の時間が出来、またギターを弾きはじめました。今では、妻や子どもたちも、「うるさい」などと言いながらも、私のギターを聴いてくれます。私の安月給では、決して経済的に余裕があるわけでもないのに、ほしいギターを買ってくれる妻にも感謝しています。

中学のあの頃と同じように、嬉しい時、悲しい時、怒ったとき、ギターを弾き歌う事が私の生活に欠かせないようになりました。

これからも、80才、90才になっても健康でギターを弾いていけたらいいですね。


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