「戦うオヤジの応援団」に“入団”させていただいて8年目の年を迎えます。前回のエッセイ執筆は40代だったのに、気がつけば50代半ばにさしかかろうとしています。
あっという間に歳をとってしましました。この間、公私共に色々なことがありました。心機一転、転職して新しい環境でのチャレンジが始まったり、息子たちが成長しギターをいじり始めたことを喜んだり、そんな中、去年、東北に暮らす肉親や友人を震災と津波で失い失意のどん底に陥ったり・・・・・。まさに「人生は筋書きのないドラマ」です。この世は、自分でコントロールが出来ないことばかりで、“生きている”のではなく“生かされていること”を痛感した年月でした。
しかし、ギターを爪弾くことはこの間全く変わっていません。どんな時でもギターはいつも自分のそばにあり、嬉しい時も悲しい時も辛い時も、時間を見つけてはギターを弾き続けてきました。ギターの音色が響くのを聴いていると心が落ち着くのです。
一体この感覚はどこからやってくるのでしょう?サウンドホールを通して飛び出してくる木板と鉄弦のハーモニーが、ベルベットのような心地よさで体の中に浸み亘ってきます。何とも言えぬ気持ちです。
最近、ギターを弾いていて思うことがあるのです。どんな時でもギターを弾くことはできるのですが、自分の心がはずんでいる時の方が、沈んでいる時よりも、ギターも良く反応してくれるような気がします。弾き手の気持ちって大事ですね。ギターを“弾いてる”のではくギターに“弾かせてもらっている”のかもしれません。
これかもずっとギターを付きあって年月が流れていくのでしょう。あと8年後というと、60代になっています。その時、自分にもギターにも問いかけてみたいのです“この8年はどんなん時だった?”と・・・・。 |