「アコギとの再会」 |
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(たくちゃん/1958年生/静岡) |
2月に入会致しました「たく」と申します。
私とアコギとの出会いは14才位の頃、フォークギターを弾く友人から紹介された吉田拓郎のLP『元気です』を聴き、自分も弾いてみたくなり、メルヘンという名前のマーチンの名前を真似た(笑)ギターを買いました。当時は吉田拓郎の『旅の宿』や井上陽水の曲などを練習していました。
その後、高校の同級生が聞いてみろとクリームのLPを貸してくれました。最初、雑音としか思えなかったそのLPのギタリストは、彼曰くギターの神様エリック・クラプトンでした。それまで聴いていたフォークソングや歌謡曲から次第にクラプトンのブルースギターにのめりこむようになりました。
そんな時、ギターのすごくうまい同級生から彼の家でエレキの弾き方、ブルーノートスケールなどを教えてもらいました。今度はクラプトンのソロが弾きたくてGrecoのエレキギター(レスポールモデル)を買いました。そしてエレキでクラプトンのソロを耳コピーする毎日となりました。
彼からは他にも色々なギタリストを教えてもらいましたが、今でも聴き続けているのは、オランダのヤンアッカーマンというギタリストです。ヤンは当時、プログレとか前衛音楽とか呼ばれたジャンルでピンクフロイドと並び一世を風靡したフォーカスというバンドのギタリストで、1973年英国のメロディーメイカー誌のギタリスト部門でクラプトン、ジェフベックらを抜き堂々1位に輝いた実力派です。ヤンはクラシック音楽、ジャズ、ブルースなどから影響を受けた個性の強いギタリストで、今でもヨーロッパを中心にライブ活動を行っています。フォーカスのライブアルバム『フォーカス・アット・ザ・レインボー』はLPが擦り切れるほど聴きました。しかし、彼のギターソロは難解かつ超早弾きが多く、ほとんどコピーはできませんでした。16才の時、私の地元京都でフォーカスの公演があり、ステージから少し遠くでヤンのギタープレイを観ました。それから、31年の時が過ぎ。。。
2006年の或る日、偶然インターネットでヤンが31年に、日本でライブ公演が行うのを見つけました。早速、東京の小さなライブハウスのほぼ最前列の席を予約し、公演が有った2日共通いつめました。
少年の頃、聴きこんだ憧れのギタリストの目前での生演奏、懐かしいフレーズの連続に思わず涙が溢れだしました。この感動はギターファンなら誰しも分かってもらえると思います。またライブが終わり、握手会とサイン会が有り、雲の上のアイドルに生で会えるとは夢にも思っていませんでした。
話はアコギとの再会です。今から約2年前、部屋にずっと置きっ放しで埃がかぶりネックが曲がったフォークギターを見て、何げに新しいのを1本買おうと思いました。その時はもうエレキにもほとんど触れなくなっていました。早速、新しいアコギを買い、練習曲を探す為、You
tubeでインストのギタリストを探していたら岸部眞明さんが演奏している「花」という曲に出会いました。聴いたとたん、心が温かく包まれるような感動を受け、その後ずっと岸部さんを中心にインストの曲を練習しています。
音楽について、以前は自分の気に入ったものしか聴かなかったけど、約38年ぶりにアコギを手にし、聴く音楽の幅がぐっと広くなりました。今は聴いていいな、と思えば何でも聴きます。
ただ、どんな音楽にせよメロディーとリズムの両方が大事だと思っています。しっとりしたクラシックの音楽も好きですが、思わず足踏みや手拍子をしたり踊りだしたくなるような例えばロカビリーのような音楽も大好きです。勿論、交流会の仲間の弾き語りも皆さん個性が有り楽しませてもらい、得るものも多いです。自分の演奏についてはまだまだ練習が足りないけれど、演奏に自分が伝えたいことを込め、少しでも聴いてもらえる人にそれが伝えられるようなレベルになりたいと思っています。 |
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