私のギターの入り口は??
楽器おやじ
  

子供の頃のいろんな記憶が交錯し、前後関係が判らず、どれが最初だったのか思い出せません。いくつかのエピソードを紹介させてください。

その1) 小さいころ家にぼろぼろのアコギがありました。確か弦は2,3本しかついていなかったようなかすかな記憶が。親に聞いても、誰が弾いていたものかわからず、確かブラジルに移住したおじさんが使っていたとか。ずいぶん後で、あの古いギター欲しいなと、帰省時さがしましたが、表板がはがれ、まったく使用不能状態でした。残念
 
その2) 中一の時に旺文社の中一時代(今もあるんですかね)の夏休み特別別冊にギターを弾こう、って特集がありました。あの名曲、知床旅情を一曲弾こうって、やつで、C−F−C−G7をアルペジオがやるんですね。結構手先が器用な小僧だったんで、2,3日格闘してなんとか家族に自慢げに弾いて聞かせたように覚えてます。今でも、ギターを抱えるとつい知床旅情弾いてしまいます。私の最初に身につけた技ですもんね、この3連のアルペジオ。
 
その3) 同級生の兄貴がギターを持ってました。大して興味が無い時期だったんですが、当時誰もがあこがれた、禁じられた遊び、を華麗に(当時の私にはそう聞こえた)弾いてくれたんです。おおおおおお、すごい。でも、そのときはギターには食いつきませんでした。その後、ギターを持つようになってやっぱり弾けるようになりました、禁じられた遊び。これも思わずつまびいてしまうメロです。
 
その4) 中学1年の時、音楽の授業でギターを習うことになりました。音楽室にも何本かぼろギターが置いてありましたが、これを機会にと先生が注文取りをしました。その1のぼろギターがあったんで、これでいいやと学校にも持って行ってたんですが、やっぱり欲しくなり、親を口説いて安い方のを買ってもらいました。確か4000円だったような記憶が。このギターは後にFG160を手に入れるまでメインギターになりました。フォークにはまってからはスチール弦を張られ、エンドピンをねじ込まれ、ピックでがんがん弾かれた可愛そうなガットギターでした。
 
その5) 本当のファーストギターと思ってるのが、ヤマハ、FG160、グリーンラベル。中学3年の時にどうしてもフォークギター(当時はアコギなんて呼び名無かったですよね、ってか、単に田舎だったのか)が欲しくて親戚の土建屋でアルバイトしました。夏休みにつるはしをふるったり、鉄骨の建設現場にのぼったり大変でした。給料をにぎりしめて、となり街の楽器屋へギター仲間とジーゼルカー(田舎なんでいまだ電化されていません)で行きました。とりあえずヤマハにしとこうくらいでなんの予備知識も無く行ったもんだから、店に並ぶギターに圧倒されるばかり。少しは店の人に相談すればよかったのにと今にしてみれば思うけど、シャイな田舎の中学生、予算と照らし合わせてFG160を買いました。予算いっぱいいっぱいなので、ハードケースは買えず、ビニールのケースを付けてもらい意気揚々と帰宅しました。ずいぶん弾きまくりましたがその後ハードケースを買い、大切にしてたので30年経ったいまでもきれいなもので、ニアミントくらい言ってもいいかな。数年前、マーチンを手に入れるまではずっといっしょのメインギターでした。
現在は実家の弟に貸し出し中。

 
2004/04/15
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