私がたどり着いたピック | |
カセ | |
ピックについては当然のことながら、高価な愛器に色々な形で試されているかと思いますが、私流をちょっと書かせてください。 昔はヘビーゲージを使うブルーグラスバンドを横目にミディアムゲージを張っていましたが、その当時からずっとべっ甲愛用者でした。(安いピックも使用していましたが・・)。 80年代以降ライトゲージが主流になり始めて鳴りの感触が変わるのを感じ、新たなピックを自作するようになりました。 簡単に言えば、極薄べっ甲ピックです。 ナイロンピックのソフト程度の薄さですが、弾きの瞬発力はべっ甲独特のもので、軽くストロークするだけではじけ方の違いが実感できます。 1枚作るのに何度も軽いストロークを繰り返し、鳴りが最もクリアーな音色になる所まで丹念に削ってゆきます。 このピックで友人のD−45も、またD−76も素晴らしい音色が出ます。 このピックを作り始めて以来、他のピックを買うことはなくなりました。1枚財布の中に入れておけばどこでも、誰のギターを弾いても音色の違い等がわかってきます。ライブでがんばる後輩たちに作ってやると大変喜ばれます。 「薄いべっ甲じゃすぐに割れる」と思われるでしょうし、確かに無謀なピッキングではそうなると思います。しかし手馴れたピックの使い方が出来る人であれば、通常のピックの約半分の力で充分な鳴りが出ることがすぐにわかると思います。 欠点といえば、作り方に神経を使うことと、べっ甲のあの艶が失われること、人によってMyギターの音色や鳴りの好みがあるため、身内以外の人には作れないことです。 |
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2005/02/27 | |
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