ドイツ人とオランダ人 | |
みつこ(♂) | |
ドイツ人は、生真面目で良い人が多いのですが、堅苦しい、我がまま、と言う面もあり、他人の言うことを聞かない人が多いのも確かです。 それで、一旦信じたことを、死ぬまで貫き通すような一面を持ち、周囲の国の人たちに嫌われているのも事実です。 次のお話は、ドイツ人とオランダ人の関係についての、いかにもありそうな寓話です。 オランダは、あちこちに運河やクリークがそこかしこにあり、砂漠の国から来た人に限らず、ホッとする癒しの国でもあります。 オランダの現地の名前は、ネーデルランドと言いますが、その意味は「低い土地」で、フランス語やドイツ語でも、オランダのことは同様に表現されます。 海抜以下の低い土地を、長い間に干拓を重ねながら、人が住めるように改良していったから、「ドイツは神様が作った国だが、オランダはオランダ人が作った」とも言われます。(因みに、スキポール空港の滑走路は、海抜-5〜-8mだそうです。) 運河の傍を、一人の男が歩いていました。男は喉が渇いたのか、運河に近寄り、片手で水をすくって飲もうとしました。 すると、それを見たオランダ人が、「そこの水は汚いよ」と言いました。 ドイツ人は、良く聞こえなかったのか、「Wie Bitte?」(=なんだって?)と、当然のことながら、ドイツ語で聞きなおしました。 オランダ人は、(ドイツ人だと分かったので)「いや、片手ではちゃんと飲めないから、両手を使った方がいいよ」と、アドバイスしました。 オランダやベルギーの歴史は、被侵略の歴史です。周囲の大国から、いつも狙われていました。だから、生活の知恵で、語学に堪能な人ばかりです。 もちろん、小学生の頃から、外国語を二つは学びます。(私の部下のオランダ人は、流暢な英語、独語、仏語、に加え西語、伊語もかじっています)ただ、皮肉っぽいことを言う人が多いのです。 周囲に対して、迎合しているようで、内心では自分を貫いているのでしょう。 |
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2005/07/18 | |
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