ギター製作について 第3話
百太郎
  
非常にゆっくりしたペースだが少しずつ製作を進めている。

ギター製作に必要な道具は日本では手に入りづらく高価である。外国からの個人輸入の方が安く手に入る場合がある。あるいは、自分でJigを製作するしかない。参考図書も日本には乏しく海外から入手し辞書片手に勉強をしたのだ。
実際の製作より段取り作業の方がはるかに時間労力がかかる。ギター職人の苦労は想像を超えているのだ。皆さんが手にしているギターは価格の数百倍の価値がある事を知っていただきたい。

これはベンディグアイロンでサイドを加工したところ。
ローズウッドは曲げやすい材料だが2時間以上掛かった熟練の職人だと15分で仕上げてしまうのだ。型に24時間固定した。

ワークボード(ソレラと呼ぶそうだ)に固定し寸法にあわせ端末をカットしていく。

トップ材シトカスプルースのブックマッチをしている。接着剤はタイボンドである。
膠のほうが音が良いといわれているが、百太郎は、指板とブリッヂの接着以外はタイボンドを使う予定である。タイボンドは国産の木工ボンドよりガラス質上に硬化するので楽器類には最適だ。

ロゼッタの埋め込む溝を掘ったところ。上に見えているドレメルで深さ1.2mm。
正確に彫るのは難しい。仕上げはやっぱり手作業になる。

サウンドホール裏の割れ止めを接着

竹の撓りを利用してブレーシングの接着

サウンドボードの完成

次はサイドと張り合わせをして行く次回につづく。
2007/11/27
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