僕は唱歌が下手でした
瀬尾はやみ
平成17年、靖国神社に参拝した際、遊就館内に展示されている
佐藤源治氏(昭和23年9月22日 ジャワ島にて殉難死 享年32歳)
の詩に胸を打たれ、曲をつけたことがあります。
戰後の私たちは、平和を願って命を散らした人たちに対して、
どんな扱いをしてきたのでしょうか。
『僕は唱歌が下手でした』
Am Dm Am E Am Dm6 Am E Am
Am Dm
僕は唱歌が下手でした
G C E7
通信簿の乙一つ
Am A7 Dm
いまいましさに人知れず
Am E7
お稽古すると 母さんが
F C Dm Em Am
優しく教へてくれました
兄弟もみな下手でした
僕も 弟も 妹も
唱歌の時間は 泣きながら
歌えば皆も 先生も
笑って「やめ」と言ひました
Am Dm Am E Am Dm6 Am E Am
故郷を出てから十二年
冷たい風の獄の窓
虫の音聞いて 月を見て
母さん恋しと歌ったら
みんなが泣いて聞きました
僕のこの歌 聞いたなら
頬すり寄せて 抱き寄せて
「上手になった いい子だ」と
褒めて下さることでせう
褒めて下さることでせう
2008/08/31
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