「指」考 
 
Tokkuri
   
 左の指、「ギターだこ」ができてきました。どこまで硬くなるのでしょう。硬くなってくると、先っぽの突端の皮が剥けて、又少し軟らかくなったようです。これを何回も繰り返して、とうとう、どうなるんでしょうか。

硬いのがいいのか、肉厚の柔らか目がいいのか、分かりますか。お風呂にはいった後のギター引きは禁物です。「ギターだこ」も茹で上がってしまってふにゃふにゃ。0.11の1弦では皮が切れてしまいます。暫く弾かないでいると、傷が治るように「たこ」も消滅しかかります。日に3時間も弾くと、「たこ」に横筋が入って、ギターの金属まで付着して、「惨めだこ」になります。プロはいったいどうしているのでしょう。ガチガチなのか、ムチムチなのか知っていますか。

小指の「子だこ」のつき具合が大事です。曲がって付いたり垂れ下がって付いては台無しですから、「子だこ」の成長はいつも気にしてみる必要がありますネ。人差し指の「指しだこ」に連なって、指の面にたこは出来るのでしょうか。つまり、FやBやらを弾きすぎると指の面がヒリヒリしてきますので、繰り返しているうちに分厚く、たこというより厚皮ですね。早くそうなりたいと思っています。

 右の指、爪を伸ばしています。ギターを爪弾く時、音がいいもので、つい。人差し指、中指、薬指の3本です。年齢を重ねるほどに、爪の弾力性が失われ、水分も無くなってきて、ちょっとしたことで割れやすく、大騒ぎします。目に見えないほどの小さな欠けが、布団の布地に引っかかって、パカッと割れるのです。時々は巨大天眼鏡で爪を観察して、欠けを発見すると、ヤスリにするか、女房のマニキュアを隠れてちょこっと塗ります。カルシュームも摂取して、指を床にぐいぐい押し付けて鍛錬し、丈夫な爪作りに励んでいます。爪を伸ばすと、人の目が違います。「爪ぐらい切ったら」とか「爪伸ばしてどういうつもり」なんて顔してますから、最近は右手をグーにする癖がつきました。

猫より小さなネズミの額ほどの庭で土いじりすると大変です。どうしても草木は大きくなりますので時々手入れをしたり、買ってきた草花に土を足したり、やらねばならない時があるのです。軍手を使いますが、布の隙間から土が爪の間にしっかり入り込み、せっかくの磨き抜かれた爪がボロボロになってしまいます。それだけなら洗えばいいのですが、爪の間の土をとっているうちに、爪と指の間の肉が離れ、血が滲んだりすると大変。赤チンで真っ赤になります。

人差し指や、中指用のピックが売られています。勿論、何度も買いました。自分で工夫して曲げを変えても見ました。形が指の爪と逆反りしているので、アップはいいのですが、ダウンストロークは引っかかって駄目でした。しょうがないので、指の爪と同じ反りにしようとピックの向きを反対にしてみましたが益々いけません。結局、爪を研ぐしかないのです。

親指にはサムピックを付けています。昔は硬いプラスチックか金属製しかありませんでしたが、最近は軟らかめの特許品が出ています。値段もいいですが、硬いものは痛くて使えなくなりました。鍛えても指がだんだん弱くなっていきます。

皆さんの指のかげんはどうですか。悪趣味かもしれませんが、知りたいものです。

 
2008/12/22
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