私の音楽の原点
 
日高の鳥さん
  

スパイーダース、ワイルドワンズ、タイガース、テンプターズ、ゴールデンカップス、ジャガーズ、オックス、ズーニーブー、ビレッジシンガーズ、パープルシャドーズetc.

なつかしいGS時代のバンド。
これらのバンドの歌を聴いたのはちょうど小学5、6年の生意気盛りだった。
毎週の歌番組は欠かさず、ふたりの姉といっしょに夢中で見た。
53歳の今でもこのとき覚えた歌を歌えるのだから、いかに強烈なインパクトを受けたか知れる。

当時のGSの楽曲は作詞家・作曲家の作品で、バンドのオリジナルは無かった。
そのせいか、どの曲も流行歌並みに覚えやすいメロディーと歯の浮く歌詞だった。
しかし、そのおかげですぐに覚えられ、ガキが歌うとマセテルと言われた。
小学6年の遠足で、バスの中でタイガースの「青い鳥」を熱唱した。
クラスの女子たちは感動のあまり涙を流し、男どもは羨望と嫉妬で顔色を失った。
そしてそのとき私の脳細胞にスイッチが入り、以来、人前で歌うことが快感に変った。

ギターを弾くきっかけは、つまりGS時代の延長上にあり、
バンドの中で一番格好がよかったドラムにまずあこがれ、
太鼓をたたきながら歌うことの難しさに気づいてギターに変更した。
が、ギターがないので、バドミントンのラケットをギターに見たててGSを歌った。
やがて音のしないラケットに満足できなくなった。本物のギターが欲しい!

そう思ったものの、結局15歳になるまギターを手にしなかったが、
姉が弾かなくなったガットギターを借り受け、夢中になって練習した。
ちょっと弾けるようになると長年の夢だったGSの歌をギターで歌った。
歌謡曲も歌った。そしてようやくフォークソングにたどり着いた。
吉田拓郎のアルバム「イメージの詩」を初めて聴いて「転向」した。
自作自演。これからはシンガー・ソングライターの時代だ! 



2010/04/29
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