オヤ応の名刺が光った!
 
日高の鳥さん
  

先日、名古屋へ行ったときのこと。
午後からの定例会議を終え、夕方からの業界関係者が集う懇親会の開始を待っていたところ、参加者の多くが取引先に当たるので、いつものように名刺交換が盛んに行われ、用意してきた名刺が切れかけてきた。
やがて懇親会が始まり、名刺があと1枚しかないと気づいたとき、
胸ポケットの手帳にオヤ応の名刺を何枚か入れておいたことを思い出した。

オヤ応の名刺は裏面がまっ白なので、そこに自分の会社名、住所、電話番号を書き、「私はこんな者です。表が本気で裏面は趣味です」と名乗ったらバカ受けし、その席に居合わせた者で、ひとしきりフォークソング談義となった。
懐かしい人やバンド名や歌の題名が飛び出し、皆少年のように目を輝かせた。
酒席といはいえ、仕事上の相手にオヤ応の名刺を渡すことに何のためらいもなく、あなたもフォークソングやりなさい、と言った自分にびっくりしながら帰って来た。
もしかして、けっこう酔っていたのかもしれない。

これはオヤ応の名刺が放った魔法の実力か。
昨今、オヤジがフォークソングを歌っていることが記事になる時代。
とはいえ、何の根拠もきっかけもなくフォークソングの話題に持ち込むのは無理がある。そのときに、役立つのはオヤ応の名刺と見た。
個人情報がバッチリ載っているが、別に命まで取られることはないだろう。
皆さん、仕事にも使えるオヤ応の名刺。どんどん活用しましょう。
思わぬところから交流が生まれるかもしれない。



2010/09/24
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