ジョンジョンさんに応える
 
日高の鳥さん
  

遅れ馳せながら新年の御挨拶を申し上げます。
本年も昨年と同様、宜しくお願いいたします。

昨年末「ギターと演奏についての相談コーナー」において、
マンションでの音漏れの件で、最後にジョンジョンさんが
「日高の鳥さん」というと北海道を連想してしまう、
という内容で終わっていましたね。それについてお応えします。

日本には埼玉県日高市、北海道沙流郡日高町、和歌山県日高郡日高町の
三つの日高という地名があります。北海道の日高町はなんと言っても競馬馬です。
和歌山県の日高町はクエの町です。あのグロテスクだけど美味しい魚のクエです。
そして、埼玉県日高市は秋になると100万本のマンジュシャゲが咲く巾着田です。
実は、埼玉県日高市の存在を知っている人が非常に少ないことを悲しんでいます。
人口は1月1日現在で57,801人。大きな飯能市と川越市に挟まれた小さな市です。
ところが、この日高には日本でも屈指の古い歴史が今でも息づいているのです。

詳細はとても書ききれないので高麗神社のホームページに譲りますが、
5年後の2016年に高麗という土地が拓かれてから1300年が経ちます。
歴史の古さは奈良の平城京と同じというところがすごいところです。
高麗神社の宮司は、高句麗の滅亡時に日本に逃れてきた王族の末裔で、
現在も続いている天皇家並みの血筋を保っています。苗字は高麗さんです。

私はそんな古い土地がらに感動して移り住んできました。
近くを流れる高麗川は埼玉一の清流です。三方を山に囲まれ、
それは見事な紅葉と新緑を見ることができます。
まだ越してきてから6年目ですが、自然の美しさに飽きません。
本当は八ヶ岳の麓に住みたかったのですが、もうここで充分です。
ちょっと交通が不便ですが、不便なところは他にいくらでもあります。
都心まで2時間。読書でも楽しみながら、ちょうどいい時間です。


2011/01/19
<<戻る