もうコピーモデルはいらない
 
shimada
  

ある程度オヤジになって自分の時間がとれるようになり,約30年ぶりにギターを再開して,2年が過ぎた。
30数年前に買ったギターは昨年,きっちりメンテナンスをして,まだまだ健在であり,今でもたまに弾くこともある。
だが,財力(?)にものを言わせ,あこがれのMartinを3本も買い,とっかえひっかえ楽しんでいると,30数年前には最高と思ていたギター(D-18コピー)が,新品でしかもレギュラーモデルながら,D-18と弾き比べると「えっ」となる。
当時,Martin社と技術提携していたメーカーのマホガニーモデル最高位のギターなので,確かに悪くはない。材だって今のMartinのレギュラーモデルよりも良いものを使っているだろう。だけど,音のふくらみと言うか,広がりと言うか,厚みと言うか,何かやっぱり物足りない。本物を知ったばかりに,そのギターの実力を知ってしまったのか?コピーモデルはやはり本物を超えられないんだなと思う。なんか,弾くたびに以前はこのギターが最高と思っていた自分が悔しくさえ思えてくる。
もう,そのギターは封印して「この音にあこがれていたんだなー。」とMartinを弾く事にしよう。まだまだ,新しい曲を練習しなければならないし,なんと言ってもギターは楽しむものだ。
ただ,レギュラーモデルもヴィンテージシリーズを弾くとやっぱり「えっ」となる。きっと,ゴールデンエラを弾くとヴィンテージシリーズも「えっ」となり,オーセンテックを弾くとゴールデンエラも「えっ」となるんだろうナ。

注:昔の国産のモデルが物足りないと思うのは私個人の感覚であり,しかも私所有の1本のみの感想なので,他の国産ヴィンテージを否定するものではありません。どうかご理解お願いいたします。


2011/06/30
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