代筆
東田
 

高石ともやコンサートに行きました。
プログラムでの高石ともやの挨拶文をご紹介したく、ここに書き写します。


 はじめての年忘れコンサートの記録は1975年12月29日”なにわの年忘れコンサート”である。翌年には76年年忘れコンサートと年号に変わってゲストは諸口あきらさんだった。年を重ねて27年続いたことになる。今年のホノルルマラソンが”26回連続出場だから、コンサートもマラソンもよく続いたものだと自分でも感心している。

 2002年、年の暮れ、景気の悪い時代に突入した。いや景気がいいのか悪いのかもよく判らない時代に突入したのだ。肉の産地もウソ、売っている表示もウソ。国会議員のウソ、北朝鮮拉致もウソだった。迷いの時代には虚飾を取り払った質素で骨太な音楽、フォークソングがきわ立つらしい。

 この夏、東京の友人から電話があった、「この間シンガーソングライターのコンサートがあって、沢山のソロシンガーが集まったんだけど、中川五郎さんの”腰まで泥まみれ”の一曲がとび抜けていたよ」そのひと言から今年の年忘れコンサートのゲストは関西フォークの原点、中川五郎さんに決めていた。

 2002年の年忘れコンサート、ギターはいつもの坂本健さん。ハーモニカはいつもの松田幸一さん、そして、高石とし子さん。70年から75年まで一緒にステージをやっていた妹の高石とし子さんにヴォーカルのゲストをお願いしました。

 還暦を無事に乗り越えて61才の新しいスタートを息の合った力強いデュエットで走り出そうと言うのです。

 不安な時代には、確かな原点を実感するところからはじめよう。そんな思いの今年の年忘れコンサート、どうぞご期待ください。

高石ともや
2002.12.28


2002/12/29
<<戻る