夜は…眠い
 
(⌒杰⌒)AMAG'Y
  

 夜は眠い……。
たまさか、酒をやりすぎて居間のソファーでゴロ寝。
ふと気が付く、深夜に、ひとりヘソなど掻きつつ寝間に。

すると、寝付かれぬ。これすなわち、ゴロ寝の災いなり。
ならばと、晩飯あとはなる早で眠り仕度。
皿など洗う、炊飯など仕込む、臭い歯をこしくるなどして寝間に。

寝床の横で、サイレント・アコギの夜練習…が、もうもたない。
やって来るのだ。
睡魔・急性まどろみ症候群の到来。

耐え切れず、抗えず、悪あがきするも…撤退・撤収。
ものの数分で意識がない。
下腹部の尿意に促され、ふと覗くカーテン越しに早や夏の日の早き夜明けのささやき、そこにあり。

四つ切りの、一日の四つ切のひとつをあてがう無意識の闇の時間。
眠りは永久の眠りの予行練習。
目覚めれば、しばしこの世で生を享受し、閉じた瞼のまま焼き場に向かうも、これ運命なり。

完徹の経験は数えるほど。
二十代、三十代は人並みに夜明けまで仕事。
泥のように眠り、再び社に向かったものだ。

それがこの体たらく。
寄る年波か、先の見えた達観ゆえか。
辛抱足らん、珍宝タラリンのタリラリラーン。

五十過ぎのシンデレラ。
日付を越えてはなりませぬ。
硝子靴代わりのスカ屁の一発残す。

臭いをたどってくる人もなし。
眠れぬ夜の一つや二つは、私にもありましたっけ。
根が小心者ゆえ、どん詰まりの見つからぬ出口に悶々と。

それでも八割がたの夜は…やはり早々に意識を失っておりました。
だから…夜は…やはり…ね、…眠い…の…で…す…Zzzzzzz…。

それじゃ、また!


  
2012/06/21
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