忍びよる老化 
 
日高の鳥さん
  

近ごろ肩の高さまで右腕を上げると肩の関節から上腕にかけて痛むという症状が出はじめ、いろいろ調べたが「五十肩」であると判断した。50代後半くらいまでに出るそうで、2%〜5%の発症率。宝くじじゃあるまいし、低い確率にもかかわらず当選した気分は重い。もちろん原因は老化。関節炎と似ており、肩の使いすぎも要因のひとつというが、まさかギターの弾きすぎではあるまい。数ヵ月で自然治癒する人と、1年も引きずる人がいるそうだ。

若いときは本当に目がよかった。40歳まで視力1.5を維持したが、次第に遠くがよく見えなくなり、ついに運転中だけ眼鏡をかけるようになった。よく調べたら乱視も混ざっていたようで、ついに裸眼で0.6まで落ちてしまった。一般には近くが見にくくなっていくが、私は逆のタイプだった。しかし、どちらにしても目のレンズを調整する筋肉の老化が原因で、これも老眼ですと眼鏡屋さんに言われた。ま、そのために眼鏡があるのだからいいか。

こどもの頃から歯は丈夫だったが、甘いものが好きで虫歯も多かった。特に奥歯は重症だったため、かなり時間をかけて治した。10年前にたばこを止めたとき、歯に付いたヤニを完璧に取ってもらおうと歯科へ行ったのがきっかけで、その後4ヵ月ごとに歯のクリーニングとメンテナンスに行く習慣がついた。正しい歯磨きをはじめとするセルフメンテナンスは重要で、虫歯や歯周病の予防には欠かせないと実感する。口臭は第一印象を悪くする初歩的な原因。歯は内臓の入り口なので、歯の手入れは今後も怠けてはならない。

となれば最後はアレだ。しかしアレの話はナイーブな問題を多くはらみ、そう簡単には公にできない。一般論として「目・歯・〇〇」の順で来るといわれているが、この順番は人によって異なるし、〇〇だけ衰えない人もいるようなので厄介だ。男の方がいつまでも未練を断ち切れないようで、これもオスとしての本能か。もっともいい歳をしてギラギラと目を輝かしているのもどうかと思うし、エロ親父などと陰口をたたかれるのもいやだ。チョイ悪親父くらいなら呼び名としてはカッコイイとは思うが、そのチョイ悪っていうのはいったいどの程度の悪なのか、これは老後の暇つぶしとなる有効な研究テーマだ。

   
2012/7/17
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