女性達よ・・・許したまえ 
 
dukataka
  

私は電車に乗っていた。
日曜の昼下がり、電車は結構、混雑していた。
私は吊り革に掴まり、窓の外の流れる景色を
ぼんやりと眺めていた。

その時だった。
ん!?。。なんだかお尻が「もぞもぞ」する。

・・・そう、私は痴漢に遭ったのだ。

当時、私は19歳。
その頃、ハードロックに傾倒していた私は、
肩下まで伸ばした髪に茶髪という姿。
おそらく・・この痴漢野郎は、そんな私の後姿から
女だと思ったに違いない。

スリムで腹も出ていないし、髪の毛も豊富にあった。
今では、見る影もない。

突然の事で、驚きと予想もしていない痴漢との遭遇に
若かりし日の私は抵抗も出来ず(動けず)、振り向いて
「俺は男だ」と知らしめる事も出来なかったのである。

そして逃げ出す様に、次の駅で降りてしまった。

全女性の敵であろう、この痴漢野郎に
その後に被害に遭った女性がいたかも知れないと思うと、
あの時、何のアクションも起こせなかった自分が悔しい。


「女性のみなさん、許してください」


いま痴漢に遭ったのなら間違いなく、
とっ捕まえて、つきだしてやる。(もう・・ありえないが)

これは今から30年近く前、音楽に没頭していた頃に起きた
私の恥ずかしく、悔しい体験実話である。。



   
2012/8/28
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