2004年6月23日
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「買っちまったら弾かにゃぁならん。」
 
(椎橋/42歳/東京)
 
10年程前、サラリーマン時代にコンサートなど舞台上のキャストを盛り立てる側の特殊演出の仕事に携わっていたため、到底自分でギターを弾くなどという事は考えた事はありませんでした。

しかし、自分で仕事を始めて演出サイドの仕事から離れた際「何かを始めたい!」といった衝動に駆られました。
幸い一人で自分の仕事部屋で時間も自由にできる仕事でしたので実家の押入にしまいっぱなしだったギターを取り出して遊んでいました。

しかし、やりだすと一人でやっていても何か物足りない感じがする→目の前にはインターネットに接続されたモニター...となるとおのずと仕事から逃避してギターに関する情報を探し出す始末となります。

十代の頃は夢の夢だったMartin、D-18が18万、D-28が28万、D-45は45万!!とコードナンバーがそのまま一万円札に対応していたあのMARTINが現在は当時とさほど値段も変わらず夢が現実に近づいて来たと同時に探したのが「Martin Guitar Freaks」のサイト。

またそのBBSで何やら楽しそうな事を企んでいる人がいる...と気がついてみると2本のMARTINと恥ずかしながら数回のステージに立たさせていただき、ステージを華やかに盛り上げるバックステージの立場から人前で演ずる立場に変わり「自ら表現する楽しさ」を往年にして再認識できた自分がいました。
やれば出来るモノなのですね...

正直、反戦フォーク後の4畳半フォークと呼ばれる平和な世代に育った私ですので、聞いて下さる方にメッセージなどを贈る事などはできないとは思っています。しかし趣味にせよ仕事にせよ突っ張り通し「ガンバるオヤジ」の悪い(?)見本にはなりたいと思います。

女の子のもてようという下心だけで1日何時間もギターを練習した十代の頃の時間は今は取り戻せないものの、ゆっくりと細く永くアコースティックギターの堅いスチール弦と楽しく戯れて行きたいと思います。

さてさて、今宵も楽しい時間を過ごそうかなぁ〜
 
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