2004年9月7日
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「幻のマーチンD45」
 
(わがまま小僧/55歳/大分)


初めまして、わがまま小僧と申します。

生まれも育ちも兵庫県尼崎市、庄下川リバーサイドに40ウン年間暮らしていましたが、阪神淡路大地震をきっかけに妻の実家のある大分県中津市に移り住みました。
ライブの出来る喫茶店を開業、ライブ三昧の生活が出来る。と浅はかな考えで、始めた喫茶店も二年半であっけなく潰れ、しがないデザイナー家業、毎日Macに向かう日々。
そのうち仕事は半分くらい…? 後の半分は温泉通い…。
尼崎には5人の孫がいる。
ん?  戦う親父の応援団でいいのか? 戦い疲れたじじいである。
 
ギターを始めたのは、20歳を過ぎてから。以来ずっと歌い続けています。

現在は、中津市に在住、大分県下毛郡耶馬渓町にある廃校になった小学校の分校(山の音楽舎)を拠点に活動、震災前に神戸でデザイン仲間と結成したグルー プ ART☆RANDOMの作品展とライブも2000年より毎年8月に開催しています。

お盆休みには、神戸からも数名が参加して、教室に寝泊まりしてキャンプ生活を楽しみ、その期間中、神戸の仲間との即席バンド、中津で知り合った音楽仲間 も出演してのライブ。終了後は、お決まりの焼肉大会となります。

初めてギターを買ったのは、近くの立花楽器。
どこのメーカーかは忘れてしまったが、弦高が高くて抑えにくかったのは覚えている。次に買ったのは、パールのギブソンハミングバードモデル。そしてヤマキ、全音ギター、アリアエレコード、オベーションと続く。

その頃尼崎の立花楽器にマーチンD45が一台あるらしいと噂には聞いていたが、現物は見たことがなかった。とても手が届くものではなかったけど…。
20年くらい前やったと思うが、その店が店じまいセールをしていた。
たまたま入って行った時、そのマーチンD45が破格値で売り出されていた。
壁に燦然と輝くマーチンD45。
あーあ、憧れの憧れのマーチンD45。 なんて眩しいねん…。
確か25万円ぐらいで出ていたように思う。記憶が定かではないが…。
その頃のぼくには、まだまだ手が届く範囲ではなかった。今もやけど…。(ToT)
何を思ったのか、その時10万円以下で売り出されていたオベーションを買ってしまった。しかし、オベーションはぼくには馴染めず、結局は手放してしまった。

それ以来、アリアエレコードをずっと使っているが、最近カナダ製のシーガルM6 Glossというのを手に入れた。
北九州の楽器店まで出かけ、マーチンも試奏したがしっくりこなかった。
あの日、マーチンD45を逃してからぼくにはマーチンはずっと追い続ける幻のギターなのかも知れない。

今でも、あの時無理をしてでもなんで買っておかなかったのか、あの時別々にあの楽器店でマーチンD45に出会った友達と今も悔やむことしきりである。
時々夢に出て来たりして…。そんなことはないけど…。(笑)

続く…(何でやねん?)


   
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