2005年2月26日
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1本のアコースティック・ギター
 
(Satoru/40歳/千葉)
 

自慢じゃないが、今のところギターはかなりヘタクソだ。
ストロークだってまともに弾けない。

中学2年の時、初めてアコースティック・ギターというものの存在を知った。
ニュー・ミュージックが隆盛を極めようとしていた時期だった。
高校時代は、夜中に近所の川原へギターを持っていって練習し、文化祭の度に歌った。
松山千春、中島みゆき、長淵剛、チャゲ&アスカなどがギターを弾いて歌ってる姿が妙にかっこよく映った。
フォークソングとニュー・ミュージックの違いは今でもわからんが、まったく気にしちゃいない。

大学生になると、ギター弾き語りに加え、気の会う仲間とバンドでJポップや洋曲を演ったりした。
ビリー・ジョエルやクイーンがメチャメチャカッコよかった。

早いもので、もうかれこれ20年ほど前のことだ。

2004年7月、ヤフオクで1本のギターを落札した。
「Bugsgear OMR30」という韓国製のギターである。
確かに安かったが、今まで所有したギターの中では一番といっても過言ではないくらい弾き易いギターだ。
これが、音楽活動を再開する大きなきっかけとなった。

その弾きやすさのおかげで頓挫することなくギター再開を果たした。
再開したおかげで、いろんな意味で音楽情報に興味が湧き始めた。
WEBで地元の音楽情報を集めていたとき、親応の存在を知り、9月に入会した。
友人が語っていた近場のライブハウスに行くようになったのもそのころだ。
ライブハウスで知り合った人が親応のメンバーだった、なんて笑える偶然もあったりした。
親応やライブハウスで、かけがえのない音楽仲間達とめぐり合うことができたのも「Bugsgear OMR30」のおかげ!
なんという幸運!!
ギターを再開してなければ、一生めぐり合うことのなかった人たちと音楽を語りあったり一緒に遊べる喜びは計り知れない。

「縁」と「運」はとても大切だと思う。
たまに、それがすべてのように思えることすらある。
この子は、いくつもの「縁&運」をつないでくれた恩人のような存在だ。
だから誰になんと言われようと、この子を手放さない。
ずっと先はさておき、当面はこの子と一緒に音楽活動をしていくつもりだ。

この子に対する思い入れは他人から見れば不思議なほど強いようで、最近ブリッジピンをTUSQ製、サドルを象牙製に変更した。
音が良くなったかどうかは別として、この子はきっと喜んでくれていると思ふ。

目下の悩みは、弾く時間がほとんど取れないこと。
あいかわらずギターは下手だが、ライブ活動の方は当時より充実している。
今は、近場のライブハウスでソロで演らせていただくことが多い。
ソロにこだわっているとか、孤独を愛するという理由からではない。
ソロなら自分の責任内でスケジュールをコントロールしやすいから今はそうしているだけのことだ。
よーし、今度の休みはがんばってストロークの練習するぞっ(^^♪

 
 
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