2005年3月19日
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「永遠の少年」
 
(BORI/47歳/長野)
 

私がギターに興味を持ったのは確か中学生頃だったと思うが、吉田拓郎を知ってからのことでした。当時、私はラジオを聴くのが好きで、特に深夜放送などは勉強するふりをしてよく聴いていた。ある日スピーカから今まで耳にしたこともない唄が流れてきた。かなり字余り的な詞をダミ声で歌う吉田拓郎の唄に衝撃を受けたものでした。

その日から「俺もギターを弾いて歌いたい」と言う衝動にかられ、ギターがむしょうに欲しくなり親にせがんだのですが、「ギターなんか役に立たん!」と言われ買っては貰えず、そこで友達の兄貴からボロボロの無名ガットギターを譲ってもらい、(フォークギターが欲しかったなぁ)下敷を切ってピックガードを作り、スチール弦に張替え早速練習を始めました。

練習といっても当時は雑誌の付録にあった歌本の比較的簡単なコードを3つか4つ覚えて、その範囲で弾ける曲を歌うというものでした。Fコードがかなりの難関でした。(今も同じレベルだが・・・)しばらくはそれで楽しんでいましたが、ガットギターにスチール弦を無理やり張っていたので、まともに弦を押さえられないように見事にギターが変形しまい、まったく使えない状態になってしまいました。

しばらくはギターのない生活が続きましたが、どうしてもギターが欲しくなり、高校生になってからアルバイトで稼いだお金で、やっと念願のフォークギター(当時アコースティックとは言わなかった)YAMAHA FG-130を手に入れることが出来ました。小ぶりだがとても弾きやすいギターでした。それからは仲間を集めては拓郎、陽水、泉谷、かぐや姫等のフォークソング漬けの毎日でした。ギターテクニックとは程遠い簡単なコードをジャカジャカ弾くぐらいでしたが(今も同じレベル・・・)結構楽しかったです。当時はギターが下手なのを棚に挙げ「音楽はテクニックよりハートだ!!」なんて生意気に言っていたのを覚えています。

さて、時代は変わって社会人になってからは、仕事と生活に追われギターとは縁がなくなり、味気のない生活を長年の間続けていましたが、ある日、暇つぶしに見ていたインターネットで見つけてしまったのです。そうです!《戦うオヤジの応援団》のHPです!!身体中に衝撃が走りました!!凄いオヤジ達がいることを知り、えらく感動しました!!

早速メンバーに加えてもらい、柏のパタータに出かけました。そこで素晴らしいオヤジ達と出会い、本当に感激しました。みんな子供のような目をしてギターを弾いているではありませんか。その姿に、『永遠の少年』を見た思いがしました。それにパタータという店の空間は、まるで70年代に自分が戻ったような錯覚にさえしてくれました。私を、あの良き時代へと連れて行ってくれたのです。

それにしても、オヤジ達の持っているギターの凄いことと言ったら半端ではありません!!私もメンバーの方のご好意でMartin D-18を譲っていただき、ご機嫌なギターライフを送っています。今のところギターに申し訳ない腕前ですが、充分に楽しませてもらっています。オヤ応のイベントや練習会等にも毎回参加したいのですが、地方住まいのため思うようにはなりません(泣)。ですから、地元長野にもパタータのような最高の空間を作りたいと思っています。『永遠の少年』の居場所を!!(笑)。その時は、よろしくお願いします。 でも、難しいカナ・・・


 
 
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