2006年8月13日
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「弾き語り」について
 
(レンゾー/1960年生/東京)



弾き語りは、やっぱり心の唄だと思う。下手でもいい(聞く人に不快感を与えない程度の最低限のレベルは必要だけどね)。魂がこもっていれば、何かが聞く人に伝われば、それでオッケーだ。ギター演奏のうまい人、歌のうまい人は星の数ほどいる。でも「うまい人たち」の中には、心を込めることを忘れて自らのテクニックにうぬぼれたり、自己満足で終わったりする人たちも多い。

「うまいね」は俺にとってはほめ言葉じゃない。「いいね」が一番のほめ言葉だ。結局、弾き語りの音楽は「人柄」が唄に表れる。弾き語る人の人柄や性格が悪けりゃ、いくらギターテクニックや歌がうまくても、ステージでは道化師と化す。

日ごろの憂さ晴らしやストレス解消のためだけに人前で「弾き語り」をしちゃいけない、人前で唄う以上、自らの人柄と魂をさらけ出そうといつも思っている。


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