2006年12月17日
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ギターは弾かなきゃ音が出ない
 
(コマリオ/1953年生/東京(大阪出身))


タイトルの言葉は、エレキの神様「寺内タケシ氏」の有名なセリフである。
その寺内タケシ氏が出演した東宝映画「エレキの若大将」これが自分のギター人生の始まりである。

併映の「怪獣大戦争」を観たくて行ったのだが、映画館を出るときにはエレキに痺れた状態で、怪獣大戦争の内容は、今ではまったく覚えていない。

当時、エレキギターを買うお金などなく、五千円のガットギターを親に買ってもらい、寺内タケシ&ブルージーンズの曲を練習する毎日であった。

しかし、熱しやすく飽きやすい性格のためか高校時代は、フォークソングに熱中し、バイトして貯めたお金で買った「YAMAKI」のギターを弾いていた。

ピックか指(アルペジオ)で弾くだけだったが、3フィンガー奏法を友人から教えてもらい、弾けるようになった時の感激は、今でもはっきり思い出せる。

社会人になってからは、ギターを弾くよりも先輩や友人と飲み歩く毎日で、音楽は弾くよりも聴くのが中心になっていた。(もちろんCDなどない時代である)

再びギターを弾くようになったのは、会社の軽音楽部に入部した時である。
フォークギターではなく、エレキギターが必要なため「YAMAHA SG700」を購入。

ポップス、演歌、ハワイアン等なんでもありの倶楽部であったが、先輩達が結婚などで倶楽部を辞め、同期の独身者だけの倶楽部になった時に今までの夢が叶い、人前で寺内タケシや吉田拓郎等の曲を演奏できるようになった。

その後、東京の本社に転勤し、その時ギターを倶楽部に寄付してきたため、再び音楽は、聴くのが中心の生活であった。

ギターは弾かなきゃ音が出ない。寺内タケシ氏のコンサートへ行く度に聞かされる言葉。やはり、音楽は聴くのではなく、演奏するのが楽しい。

この言葉を胸にバンド活動を再開した私である。



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