2007年1月3日
<エッセイ一覧へ>

「ギターと生徒と私」
 
(高校教師K/1962年生/岐阜)


兄の手ほどきで中学2年から始めたギターとの付き合いも、年数だけなら今年で31年。技術は高校時代の頃と比べてもあまり上達してないが、【病状】だけはますます悪化する今日この頃・・・。

安いアコギにエレキも含め、ギターの本数だけは15本を超え、置き場所にも困っている中途半端なコレクター状態だが、勤務する学校では、ギターマンドリン部(実態は軽音楽部状態)の顧問いや、自称「プレイイングマネージャー」である。

毎年文化祭では生徒と一緒にライブに出演(去年のステージは映画『スクール オブ ロック』のノリで)。そして普段は放課後、高校生になって初めてアコギにさわるという生徒たちに教えたり、「おれの弾き語りを聞け」などと強要!したりと、同僚からは「職権濫用も甚だしいぞ」と呆れられている小生。

しかし今のティーンエイジャーにも、直接的にはユズやサスケ、DEPAPEPEらの影響からか、アコギも結構カッコイイらしく、「先生、ギター教えてよォ」と劣等生に限ってタメ口で馴れ馴れしく少しムカっともくるがかわいいもの。来る者は拒まず主義で、狭い部室は時に満杯状態だったりする。

言うまでもなく楽器、特にアコギは気軽に「音楽する」には持ってこいで、コミュニケーションツールとしても素晴らしい。時に、「詞を書いてくれば、曲をつけてやるよ。ヒット曲にはならないだろうけどな」というと、多くは女子生徒だが、拙くも一生懸命考えて書いたものを私のところに持ってくる。こちらも頑張って歌にし、自宅の安いカセットテープ式MTRで「レコーディング」したものを聞かせるとそれなりに喜んでくれたりするから楽しいものである。

今年も、ちょいワルで阿漕いやアコギなオヤジ教師として、楽しく充実した1年になるように頑張っていきたいと考えている。

最後に、全国の会員の皆さんへ。
健康には充分留意され、楽しいギターライフを満喫されることを願っています。



エッセイ一覧へ→
トップページに戻る→