2008年7月8日
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「色の夏やせは歌心の始まり」
 
(うら/1965年生/新潟)


43回目の夏がやってきます。
色っぽかった夏は何回目まででした?
夏を残りの回数で意識しだす頃にブルースオヤジっぽくなっていますでしょうか。
きっと音楽が一番楽しいことに戻ってくる年頃なのでしょう。

大好きだったバンドで活動していた30代の頃は、ブルースハープを吹くと自分の中から得体の知れないドロッとしたものがこみ上げてくるのが大好きでした。
いつも必ず出てきてくれる訳ではないのですが。
それがPAに増幅されて大音量になったりする夏の野外イベントは、たまらないものがあったように思います。
怒りでも悲しみでもない、メンバーの音に触れた時の自分そのものだったのでしょうか。
その得体の知れない感情は、説明できないまま年と共に変わってきているみたいです。

四十を過ぎてギターを再開したいと思うようになりました。
小学校の音楽の授業で音痴音痴と馬鹿にされていた歌もなんとなく好きなっていきそうです。
自分が一緒に年をとっていくことになりそうな歌や曲で、しっかりと表現して伝えることを、いつかは盆栽のように楽しめるようになっていける様な気がしています。

そのためにも笑いあり、真剣勝負ありで、一喜一憂しながら刺激を受けて、いろいろな人とつながって行きたいなぁとチョッと思える今日この頃です。




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