2013年5月17日
<エッセイ一覧へ>

「歌わない私」
 
(じゅん/1959年生/東京)


最初に音楽と出合ったのは、多分母親の子守唄。
ものごごろついてからは、当時流行っていたGS。(親応のコンセプトと真逆)。スプーンをマイクに歌詞の意味もわからず、ジュリーを熱唱していた。
中学の頃、父親に安いフォークギターを買ってもらい、当時兄貴が聞いていたS&Gのhomeward Boundを指先から血が出るほど練習した。
高校に入りバンドでボーカルをしていたたが、ロックバンドがたまにやるアコースティックバージョンが好きだった。ツェッペリンの「天国への階段」ELPの展覧会の絵の中の「The sage」をレコードが擦り切れるくらい聞いてコピーした。日本のフォークも好きだった。陽水、かぐや姫、グレープ、チューリップ、松山千春など。コードが簡単で良かった。
就職して20年強、ギターとは無縁の生活。40代も半ばを過ぎ、久々に引っ張りだしたMartin-D18 就職した年に石橋楽器のバーゲンで買ったものだ。弦も錆びて、ネックも反っていたが、弦を張り替えるとそこそこの音がした。7カポしてBookend。ポールサイモンと同じ音がした。(気がした)70年代にタイムスリップしたように当時の音楽を弾きまくった。
今は、岸部さんや岡崎さんの影響で、家でこっそりインストを楽しんでいる。
でもやっぱり、歌(弾き語り)が好きだなあ。
 




エッセイ一覧へ→
トップページに戻る→