深く反省
GB
 
散歩の途中、いつもは立ち寄ることもない古びた昔からの地元のレコード屋。その店のギター大特売で衝動的に手に入れてしまった、既に生産完了して入手不可となっているミッキーマウスのギタレレ。先日、戦うオヤジの応援団でその音を聴いて、「こりゃあなどれん」と気になっていた物である。流石に超ショートスケールで、私の指には指板が狭すぎるので、これは小学生の三男坊に渡した。

ウチは男ばかり3人兄弟の子供達だが、何故か大学生の長男、高校生の次男共に楽器には全く興味がない。もちろん、カミさんも、爪の先ほどの関心もないようである。このままでは私に万一のことがあったら、ウチの楽器達は一体どうなってしまうのだ!と言う危機感を感じているのだ。

それはさておき、この楽器の材質表示の“メランティ“、“ソノケリン”と言う名称は余り聞き覚えがなかったので、調べてみると…
早い話が、メランティはラワンの一種。ソノケリンはインドローズの代替材である。価格的にはインドローズの半額だそうである。ソノケリンも楽器材としては“安価な代替品”だろうが、木材としては高級な部類にはいるようである。メランティも楽器用とするほど良質なラワンが入手困難となったので使われているのではないかと思う。(ラワンがそもそも楽器材としては廉価な材である)
最近は余り見られないが、シャムガキ(暹羅柿)と言う名称も、アコースティックギターのカタログでかつて良く目にした。これもローズウッドの代替材として使われていたのだろうが、それすらも最近は見られない。
その他にも代替材として使われたが、今では目にしない材が多く存在する。代替材さえ入手困難となっているのは何ともな話である。

ハカランダに気を取られていると、マホガニーまで、規制の対象となりそうである。

ことギターなどと言う小さな趣味の世界にさえ、地球環境の問題は暗くのし掛かっているのかと思うと、少々暗澹たる気持ちになってしまう。

…等と言いつつ、バージンパルプ100%のティッシュ(恐らくスプルース製)で鼻をかんだりするおやじであった。

・深く反省・

GB's Site“愚行連鎖”より抜粋加筆 
2003/02/12
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