2004年6月24日
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「思い出すままに・・・」
 
(narimasa/48歳/京都)
 
小学校4年生の冬休みに参加したスキー合宿で、指導員の高校生や大学生のお兄さん達が弾くギターの音色に魅了されたのが始まりでした。

最初に買ってもらったのは春日のガットギター。フォークギターに憧れて、ガットギターに鉄弦を張ったのもお決まりのコースでした。

中学生になって、やっとYAMAHAのFG-150を買ってもらいました。岡林の「手紙」や「チューリップのアップリケ」、「山谷ブルース」は中学生の頃に覚え、歌詞の意味も分からずに歌っていました。

岡林、高石等のソロシンガーからフォークル、風船、赤い鳥等のアンサンブルやハーモニーに興味が移り、グループを作りました。ウッドベース、ギター、12弦ギターの三人のグループでした。
京都には確か「AFL」というアマチュアフォーク・グループの集団があって、時々見に行きました。今は亡き河島英伍も、ホモサピエンスという名前で出ていました。

高校からは、ブルースにも興味が出始めて、海外アーチストのLPレコードばかり聴いていました。日本では、ウエストロードBBのコンサートを見に行った時、前座に出てきたバンドが「キャロル」だったのを覚えています。ロックンロールに圧倒され、頭をガーンと殴られたような強烈なインパクトがありました。

大学生活は東京で過ごしました。4年間のうち後半の2年間だけフォークソングクラブに所属して活動しました。やっぱり三人のグループでした。趣味と実益を兼ねて、ホテルや百貨店の屋上で演奏し、アルバイトもしました。女子大学の学園祭に呼ばれて行ったり、フォークコンテストのようなものにも出ました。でも、本当に好きだったのは、JAZZ喫茶の暗闇の中で、大音響で流れる音楽を聞きながら紫煙をくゆらし、文庫本の小説等を読む時間だったような気がします。

社会人になってから約25年間、音楽やギターからは遠ざかっていました。
PCとインターネットのお陰でこのホームページを知り、生活に音楽を取り戻しました。何よりも、無意識のうちに封印していた25年前の自分に出会うことが出来ました。人並みにバブル崩壊の荒波も経験し、走ってばかりいたような生き方から足を洗って、ぼちぼちスローライフを模索してみようかなと考えている今日この頃です。

ソニー・ロリンズ、キース・ジャレット、ロン・カーター、エリック・クラプトン、ボブ・ディラン、ドゥビー・ブラザーズ、ローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、イエス、ジャクソン・ブラウン等、海外アーティストだけでも行ったコンサートの節操の無さが私の音楽生活を顕著に表していると思います。
 
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