2004年7月11日
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「ろーんぐ・たいむ・あ・ごー」
 
(GB/50歳/東京)
 

昔、あるところに二人の少女がおりました。
二人ともそれはかわいらしい娘でした。
少女たちには面識はありませんでしたが、一つだけ共通点がありました。
どちらの少女も、とても貧しかったのです。
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ある日、町のショーウィンドウにとても美しいドレスが飾られました。
二人の少女は一目見てそのドレスの虜になってしまいました。
でも、どちらの娘にとっても、そのドレスは信じられないほど高価で、とても自分たちの手に入りそうな価格ではありませんでした。
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一人の少女は、必死になって働く道を選びました。
食費を切りつめて、今までの何倍も何倍も働いたのでした。
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もう一人の方は、といえば、金貸しのところへ行って借金をしてドレスを買ってしまったのです。
高利貸しが恐ろしいことは少女だって知っています。でも、ドレスの魅力にはかないません。
手に入れたドレスを着るとまるでお姫様になったようでした。
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お金を稼ぐことを選んだ方の少女は、身を粉にして働きました。
食費を切りつめたせいで、お肌は荒れ、引き締まった魅力的なプロポーションは、悲惨なほどに衰えました。
仕事のせいで美しかった手指もぼろぼろです。
そうまでしてもドレスが買えるほどのお金が貯まった頃には…既に少女は…少女とは言えない年齢になってしまいました。気がつけばあのドレスはもうとても着られません。
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借金をした方の少女はどうなったかって?
ドレスを着て遊びに行ったパーティーでお金持ちの御曹司に見初められて幸せに暮らしましたとさ。
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君!君だよ!そこのおじさん!
ローンでギターばっかし買ってると…
幸せになっちゃうぞ!

続く…(どーせー、ちゅーねん)

 
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