「幸せなこと」 |
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(ひであき/42歳/栃木県) |
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ギターを始めてもうかれこれ30数年になる。フォークを出発点にいろんなジャンルに手を出してきて最初よりは多少自由に操るようにはなったけど、相変わらず「弾けない曲は弾けない」実にいい加減なものである。
生意気盛りのころは、オーディションを受けてなんとか合格したけど、もらった仕事は場末のスナックでの弾き語りやドサ廻りの仕事だけ。プロギタリストへの中途半端な野望はもろくも崩れ去りはしたが、CDショップでの勤務と、多少好きな音楽に携わっていられるのは幸運だったと思うし、その選択が良かったと感じている。
現在の音楽活動には二つの大きな柱があって、その一つは同じ「戦うオヤジの応援団」のBoseさんとのユニット「ひでぼうず」である。
これは二人のギターにベースを加えて「こんな曲普通はやらねぇよ・・・」という曲にチャレンジしている。
つい先日も、ベンチャーズをはじめエレキサウンドのレパートリーでライブに臨んだが、実に難しくまた実に楽しいチャレンジだったと思っている。
Boseさんとのユニットは自由度が高くて演奏中に互いのフレーズによって会話をして変化してゆくことができるというのが最大の魅力だと思う。
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もう一つの柱は、毎週水曜にレストランで行っている弾き語りのステージだ。レストランだから音楽を目的に来店される人ばかりではないので、そうしたお客様にたいしての心配りをしながらなのだが、特に演出するわけでもなく、ただ普通のローコードをじゃらんと弾いただけでも、タイミングと鳴らし方でお客様の耳が自分に向いてくれるのも最近ようやく分かりかけてきた。こうしたお客様とのやりとりが、とても刺激的だと思っている。
「戦うおやじの応援団」のほかのメンバーの皆さんがそうであるように、私も家庭を持ち、忙しい仕事を持ち、自分の自由になる少ない時間のなかでギターに対して情熱を燃やし続けていられる。
これはとても幸せなことなんだと感じている
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