2004年10月12日
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「ギターとのおつきあい」
 
(とも/34歳/岩手)


「この曲、何?すごくかっこいいなあ」と思ったのは、私が中1のときのTDKのテープのCMでした。(のちにクラプトンのレイラの出だしの部分と判明。当時はそれすらも知らなかった)そこからギターとのお付き合いが始まりました。

そんなとき、いとこから偶然ガットとフォークをもらいます。内心「エレキじゃないんだ」と思いましたがそれでも満足して弾いていました。そのうちエレキギターを手に入れ、少しずつ知識も増え、少しは弾けるようになり、ライブ(などと言える代物ではないのですが)も経験。そこからずっとエレキギターばかり弾いていました。

時は流れ、私は教員となり、学校で子供たちと一緒に歌う場面がありました。
ピアノも少しは弾けますがギターの方が得意です。しかしここで問題が。難しいんですよ、エレキだと。音のバランス、電源の確保などなかなか難しく、弾く回数も次第に減ってきました。 
そんなとき、アコースティックを弾く同僚に会い、「エレキじゃなくて、これならいけるかなあ」と思い始めました。

ある日、職場に出入りしている楽器屋さんから「今、店でマーチンフェアやってますので、もしよかったらどうぞ」とのお誘いが。今にして思えば、これが天使(悪魔か?)の誘いでした・・・前出の同僚と一緒に見に行き、試しに弾いてみると「なんだ、これ!」その音に驚き、同僚と顔を見合わせました。PAを通していない、いわゆる生音だったのですが「まあ、なんということでしょう!」(ビフォーアフター風)驚きの時間でした。

私:「でも、そんなにうまく弾けないし、弾く時間もなさそうだし、この価格じゃあ
   手を出せないなあ」
店員:「アコースティックだとエレキより気軽に弾けるよ。良い音だからこそ、毎日
    弾くようになるよ」
などというやりとりをしているうちに、あっと言う間に時間は経過し、私はD−16GTを手に帰宅していました。

一回この価格の買い物をして良さを知ってしまうと、感覚がマヒしてしまいます。
「ギターには出せて10万が限界」が「ん?大丈夫(根拠なし)」年に1本ずつ、「自分にご褒美!」と言う理由をつけて、000-28EC、D-28とお友だちも増えてしまいました。

その後、落下破損事件などありましたが、みな元気に暮らしております。
職業柄、教室でストローク全開で弾くことも多く(でないと子供の声に負けてしまうので)ギターを弾くことに関してはかなり恵まれた環境におります。皆様に負けないようこれからもガンガン弾いていきたいと思っています


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