2004年11月4日
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「アコースティックの音色」
 
(ちくや/45歳/香川)


初めて買ったギターは、高校2年の時、友だちからのお下がりでした。
Morris1万円。その後大学2年でCat’s Eyeの3万円のを3ヶ月の月賦で。
それから四半世紀を経てマーチンを(自分にとっては)破格の9万円で購入。
この時ばかりは、ストリングをセットしてチューニングした後の音色に思わず「聞いて!聞いて!」と嫁さんに迫りました。
反応はイマイチでしたが、本人はすこぶる満足でした。
なんとも言えない厚みのある音色にブルッときました。『音色もお金で買えるんだったんだ』と感慨ひとしおでした。

「誕生日、何が欲しい?」と聞かれ、その時『バンジョーでも習おうかな』と思ってた矢先のことだったので、楽器ショップで物色してみると、バンジョーは扱い(演奏)がとっても難しそうだったのですぐに断念し、チョットいいギターでもとGIBSONの手頃なのを(と言っても高かった)見つけてきておいて、それをおねだりしたのでした。
価格を聞いた嫁さんが渋るのを何とか攻略してOKを取り付けることに成功。
ところが購入意欲満々でショップに行くと、売り切れ・・・。「止めたらぁ」の声を無視し、他のショップへ引っ張って行き、そこで見つけたのがマーチン。
これが、今のMy Guiterとの出会いでした。
その後の感動は上述のとおりです。

親父のガットギターをポロポロ爪弾きながら練習し、高校時代にホームルームで披露したのを皮切りに、先輩・友人の結婚式にギター持参で「乾杯」を贈り、職に就いた小学校で子ども相手に我が青春時代のフォークソングを半強制的に覚えさせ、卒業式では式後教室で最後の挨拶の代わりにギターの生演奏で送り出し、校区の秋祭りのカラオケ大会に、これまたギターを手に教え子たちと参加・・・といった具合で現在に至っています。

お気楽に演奏できるギターが好きです。
6本の弦が奏でるアコースティックの音色が好きです。
多分これからもずっと好きでいられるでしょう。
チョット押し付けがましいけど、自分の周りにもアコースティックの音色を届けていきたいと思っています。


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