2004年11月23日
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「音のある生活」
 
(わはは/41歳/千葉)


朝、目覚まし代わりのテレビから朝のニュースが聞こえてくる。
1日の始まりである。
子供を起こす声、朝食の用意の音、いつもと変わらない音がする。
身支度を整え家を出る。外へ出ると季節によって違う音が聞こえてくる。目で見る景色が変わっていくこともあるが、風の吹く音、虫や鳥の啼き声は違うものである。

いつものように電車に揺られて1時間、会社に着く。オフィスでは人の怒鳴り声や笑い声、電話の着信音などの機械音がする。ときおり不快な音もするがとりあえず生活の糧を得るものとして観念をする。
1日の仕事も終わり家路につく。そこでも雑踏の喧噪など色々な音が聞こえる。

こうして毎日を暮らしているわけであるが、音が全くない世界があったら毎日の暮らしも楽しさが格段に減るんだろうなと思う。
音の中には不快な音もあるけど、楽しい音の方が多いんではないかなと。
そう自分に言い聞かせながら週末にギターのケースを開ける。中から木の香りが漂ってくる。

チューニングメーターをにらみながら音合わせを始めると家人が露骨にいやな顔をし「うるさいからあっち行って」と一言。
「うーむ。彼らには不快な音であったか。」と思いながらも始めてしまったのは止められない。
まずはEで「じゃら〜ん」と。ボディの中で共鳴する音と振動が心地よい。しばらくの間は騒音(もちろん私にとってではない)を我慢してもらうとするか。

ギターに触れるのが週末だけでは中々揃った音が出せないことはわかっているが、少しでも騒音から楽しい音に変えられるようにしていきたい。


 
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