ギターと「ミシェエ〜ル!」 |
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(滝音/57歳/千葉) |
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会員の中で、ギターが弾けない数少ない一人の滝音(タキオン)です。
仕事上で山下さんと出会い、その人柄に惚れ、会員にさせていただきました。
ちなみに、わが相方の知っている人は困っている〈じんべ〉も会員となり、先月、御茶の水で山下さんの見立てによりギターを購入(山下価格で3万円に!)、二人して遅ればせながら五十の手習いを始めたところです。
〈じんべ〉は練習会にも参加するとはりきっています。「ええっ! なら、もう練習会には行かない」などとおっしゃらずに、よろしくご指導・ご鞭撻のほど、〈じんべ〉に成り代わってお願いいたします。
私は当年とって57歳。東田さんの傑作!処女著作『西へ向かう』にも書かれているような、兄ちゃん・姉ちゃんの感化を受けてギターを始めるなどという状況にはほど遠く、もっぱら歌謡曲、E盤アワーとかS盤アワーなどの洋楽ラジオ番組で音楽を聴いていた世代です。「街頭テレビ」が6歳、「日清のチキンラーメン」が11歳でした。くわえて「ドラゴンクエスト」が、私にとっての三大出来事……。
それでも、映画小僧だった私は、プレスリーやモンロー、旭などの映画に魅せられてギターをと思ったこともありますが、いま、つらつらおもんぱかるに、私からギターを遠ざけた最大の原因は、やはり映画の『禁じられた遊び』だったように思います。ミシェルとポーレットの墓づくり、ラストシーンの「ミシェエ〜ル!」……、それにかぶさるあのギターのメロディー……。
反戦がどうのこうのではなく、人という存在の切なさ、やるせなさが思春期の心にグッサリと刺さり、とてもつらい時期がしばらく続きました。「ギター=禁じられた遊び=つらい」という構図が刷り込まれて、再び観ることはおろか、ギターを手にとることなど、とてもとてもだったのでしょう。
いまはその思いも随分と薄れてきているはずです。この一文を記したのを機に、来年の正月休みには再び『禁じられた遊び』を観てみよう、そしてギターの練習曲として、2番目に「禁じられた遊び」に挑戦しようかと思っています。
まず最初は、山下さんにならって「プカプカ」を。ちょっともじって、
♪ あたいのあやつは お馬が好きで いつもパカ パカ パカ
博才ないんだから やめなって言っても いつもパカ パカ パカ
百円がウン百万に なって帰ってきて あのD45を この手で握るまで
おいらお馬をやめないぜ いつもパカ パカ パカ
♪
西岡さん、泣かないで。
ちなみに、わがコードネームの「滝音」は、馬歴40年弱の中で最も強いと思う「アグネスタキオン」からとりました。タキオンとは、光より速い想像上の粒子のことだそうで、以後、よろしゅうおたのもうします。
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