2004年12月13日
<エッセイ一覧へ>

「スタイル」
 
(DUCKBILL/45歳/神奈川)
 


山下さんにこの「エッセイ」の依頼を受けたのがたしか9月はじめ。
直後にPCが不調になり買い替えや慣れないデータ移行作業、その後も何やかやと忙しさに紛れてしまい、このように遅くなってしまったことをまずお詫びします。
「自己紹介」なんてものもあまりしたことがなかったので、この中に少しはちりばめられたら、と思って書き始めてみます。

さてさて「或る事」を持続させるのは、その時々で変化していくのより、はるかに難しいことじゃないでしょうか?
表題の「スタイル」、って言葉、いろいろなところで使われますが、中年オヤジにとっては、真っ先に思い浮かぶのが体型、ですかね?
崩れるにまかせても構わない年頃?ではありますが、家系に病気持ちが多いせいもあって、健康には意外と気をつけているせいか、実年齢どおりに見られたことがありません。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、弟がキャッツ・アイのサイトを運営している「島根のよしださん」です。弟は年齢相応なので一緒に並んでも、まず兄弟だと見られない場合が多いですね。
ただ、外見はともかく「45」なんて年になってくると、この上いくら努力してみたところで、人様が羨むほど出世ができる可能性も低くなり、長年触ってはいるものの、ギターの腕前だって今更格段の向上が見込めるわけもなく、「つまりは先が見えてきた?」ということが否定できない事実となりつつあります。
「40にして不惑」、と言いますが昔の人はよく言ったものですね。
経験値の上昇と共に一見、目新しいものに一瞬は幻惑されても元を辿れば、結局どこかに行き着くこともわかってきます。
で、この上は「何事も最後まで自分なりの形を維持しつつ納得して楽しめりゃいいじゃないか」という月並みな結論に達してしまう今日この頃。

ギターの話? いかん!忘れていました。
演奏のことは一先ず棚上げして、ギター固体で「スタイル」っていうと…マーチン(この書き方に拘るのがオヤジの証)だったら「28」とか「45」っていう仕様がありますね。
「楽器を選ぶのは音が最優先だよ!」っていうのが、真っ当な音楽人の生きる道で、外見なんざ二の次なのかもしれませんが、世界中に星の数ほどあるギター。敢えて自分の好きな形で選ぶのもひとつのやり方ではあると思います。
もちろん1本目はそんなこと意識しないで選んだのが、2本目も結局同じスタイルの外見のものを…音は見事に違い、使い分けもできて楽しめます。
ほかのスタイルのものは、それが好きな方に…おっと!それ以前に選びようも「人それぞれ」、お好きなスタイルで。
こんな事が平気で言えるくらい、ギター好きにはよい時代になったのですから。


 
エッセイ一覧へ→
トップページに戻る→