2005年1月2日
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「弦」
 
(うえ。/41歳/神奈川)
 

今まで何十回、何百回と張り替えてきただろう。
その度に大汗をかいてます。
ヘグを回しているとペキッ!って音にドキッ!
ピンが少しずつ浮いてくるのに気づいては、アッ!

通常は1弦から順に張って行きますが、
たまに気まぐれで4弦あたりから張って行くと
6弦がクロスしてしまい張れないことに気づく。
チューニングでは巻いても巻いても音程が合わないと焦ってくる。
以前は音叉しかなかったという事情もあります。

ギターを出荷する時はやっぱり手作業で巻いているのだろうか?
もし、そうだとしたら一日何本の弦を張っているのだろう?
ギタービルダーと呼ばれる方も凄いと思うけど、
弦を張る方はもっと凄いと思う。

弦を張り替えする時、思うことがあります。
それは古い弦の取り扱いのことです。
毎回もったいないと思いながら燃えないゴミとして処分。
針金の一種だと思えば何かに再利用ができないものか?と、
捨てずに取って置いたこともありますが、
結局、使い途がなくて捨ててしまった。


 
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