2005年2月21日
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「生楽器はいいですね」
 
(クマ/38歳/千葉)
 

楽器をさわるようになったきっかけは、
やはり私もアコギだったのですが、
アコギで「F」が押さえられるようになった後は、
主にエレキベースを弾くようになりまして、
以来、ずっとエレキベースをメインで弾いております。
そのわりには、家にアコギが4本もあるんですけどね。

高校3年からバンド始めて、大学、社会人と、バンドを続けてます。細々と。
仲間と集まって、アンプにつないで、でかい音出して、、、
とそれはそれでとっても楽しい世界なのですが、
ついこの間、また違う世界を垣間見てきました。

一年半程前ですが、県内某市の市民ミュージカルに参加する機会を得まして、
それは、生オケをバックに市民が歌い踊る、という企画でした。
そこになぜか私もエレキベースで参戦することになりました。
生オケの主な構成員は、市民吹奏楽団や市民オーケストラの方々で、
当然、指揮者さんの指揮棒の動きに合わせて演奏が展開される、という形態で、
私にとっては全くの初体験でして、かなり勉強になりました。

なんてったって、指揮者さんの振る指揮棒って、音はしない訳ですから。
バンドでは、ワンツースリーフォー、ズンチャンズズチャンって感じで、
音がガイドになるんですが、オーケストラでは、それが無いんですね。
ガイドになる音が無いのに、みなさん、一斉に演奏してるんです。
ええ、驚きましたね。
私には、いったいどこが拍の頭なんだかさっぱり判らないんです。
ドラムが入る曲もあったので、そのときは助かりましたが。

楽譜をピラっと渡されて、
それを初見でスラスラ弾いてるのにも驚きました。
私は耳コピの人で、譜面はダメなのですが、
ある日の練習で、初見で弾く羽目になったときには死ぬかと思いました。

そんなカルチャーショックにも慣れた頃、
ようやく周りの音を聞けるようになってみると、これがまたいい音しているんです。
特にいいなぁと思ったのは、ストリングス系の音。
ヴァイオリンとかヴィオラとか、その辺の弦楽器です。
当然といえば当然なのでしょうが、
電子楽器のシンセサイザーにプリセットで入っている”ストリングス”とは全然違いました。
「おぉ、これが本物のストリングスなのか...」
感動です。
今までテレビなどでオーケストラを見聞きすることも無かったわけではないのですが、
それほど感動した覚えはなかったのです。
それでも、やはり生の迫力というのでしょうか、
大勢の人間が生楽器を一斉に奏でる音の厚みと言うか、空気の振動というのはものすごかったですね。
やはり、CDなんかでちまちま聞くより、生演奏が一番です。

そんな体験の影響もあるのかないのか、私も最近はアコギの稼働率が高くなってきました。
やはり手軽に音を出せますし、響きも気持ちいいですし。
ですが、そこは一応私も長年ベース弾いてますので、
生ベース(ウッドベース)にも手を出してみたくなってきました。

ということで、もしどなたか、
余っているウッドベースがございましたら、
安く譲っていただけないでしょうか。
よろしくお願いいたします。 m(__)m

 
 
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