2005年2月27日
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デビュー戦?
 
(Mine/51歳/千葉)
 

 私がギターを弾き始めたというか、鳴らし始めたのは18歳の頃で、メンバーの皆様に比べれば遅いといえるでしょう。今から35年ほど前のことで、ちょうど吉田拓郎氏などがメジャーになった頃です。私は下宿をしておりまして、友達の部屋に集まって皆でギターを弾いたり歌ったりしておりました。今思えば、いい時代だったといえるのかどうか・・・。

 就職してからは仕事、子育て、他の趣味などの要因でギターを弾くことはなくなってしまいましたが、数年前、NHKのBSで坂崎幸之助氏が司会をしていたフォークソングの番組を見て、アコギの音がとても懐かしく、また、とても心地よく聴こえました。そこで、早速ギターを買い、50の手習い?を始めました。拓郎の曲を中心に練習しましたが、指がなかなかいうことをききませんでした(元々下手なのですが)。

 そんな折に、職場の音楽会に出ないかという話がありまして、無謀にも参加を申し出てしまいました。曲目は、拓郎の「イメージの詩」と「祭りのあと」の2曲でハーモニカ付きです。「イメージの詩」は曲が長いので適当にアレンジし、「祭りのあと」は「赤とんぼ」から入る篠島バージョンにしました(したつもりです)。その後、練習を重ねましたが、所詮下手の横好きですので、オヤジの宴会芸みたいなものです。しかし、どのようなレベルであってもやらなければ何も始まりません。そのような思いを胸に音楽会当日を迎えました。

 会場は職場の大会議室で150席位の固定椅子があり、ステージ?はプレゼンテーション用にやや高くなっており、私には分不相応というものでした。司会者から紹介があり、スポットライトのなかで1曲目がスタートしました。手に汗をかき、弦が滑りましたが、ストロークプレーでしたので、若干走り気味ながらも何とか終えました。拍手がきましたが、客席は暗くてよく見えません。おそらく、お偉いさんも来ていることでしょうが、そんなことを気にする余裕もありません。2曲目も無我夢中のうちに進み、エンディングのハーモニカが終わった時、緊張感から開放されるとともに妙な陶酔感(自己満足)がありました。来年、やるかどうかはわかりませんが、ギターは鳴らし続けていきたいと思っています。

 
 
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