2005年3月4日
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「相性かな?」
 
(浜中/48歳/香川)
 

 今は第2期ギター熱中症の私ですが、その前はパソコンの自作に狂っていました。ウィンドウズ98が発売される前からなので、5年以上になります。現在も我が家には10台以上の自作パソコンが所狭しと並んでいて、同僚や後輩に組んであげたり、売ってしまったりした物も合わせると30台以上組み立てました。

 今でこそプラモデル感覚で組み立てて、ウィンドウズXPのCDを入れたら、後はほとんどパソコンが勝手に作業してくれますが、以前は使えるようにするまでに結構難関がありました。その中で一番やっかいだったのが「相性」の問題です。それぞれのパーツには問題がなく正常に動くのに、特定の組み合わせではきちんと動かないというものです。これが起きると、その原因を探るのに、1つ1つパーツを付け替えて確認していくという面倒な作業が必要でした。

 ちなみに、最近では各パーツの互換性が向上したためか、相性という言葉も死語になりつつあるようです。ギターとは関係のない話を少し書きましたが、それは人とギターにも相性があるのかなと思っているからです。

 昨年の夏頃にギター病が再発するまでは、私が持っていたのはマーチンのHD−28V(3年半ほど前に衝動買い)とバックパッカー、ヤマハの小さなエレアコの3台だけでした。それが後輩のギター購入の相談に乗っている内に、こっちに火がついてしまい、ヤマハの赤ラベルを次々に買い集め、気が付くと赤ラベルだけで9台になっていました。

 近くにはこういう古いギターを置いている店がないので、東京方面の中古ギター専門店かオークションで買った物ばかりですが、金欠病以外は特に問題ありませんでした。その後、いろいろな掲示板等でD−18GEがとても評判が良いことを知って、これが最後とローンまで組んで新品を買ってしまいました。

 でも、当然これが最後になる訳はなく、先月には練習用としてヤマハのサイレントギターも買いました。ところが、このサイレントギターがとても弾きやすくて、何か自分が上手になったような錯覚をさせてくれるのです。

 反対に弾いていて一番楽しくないのが、持っている中で一番高価なD−18GEです。買ってから4ヶ月になりますが、ネックの幅に馴染めないままで、コードのミスが頻発したり、指の付け根が1弦に触れて勝手にミュートになったりと、弾いているうちに「やっぱり俺は下手だ」とだんだん落ち込んできます。慣れである程度は改善されるかなと期待していますが、どうも私とD−18GEの相性(私のテクには問題ありですが、フリーズや不正な処理をしている訳ではありません)が良くないような気がして、悩ましい日々を送っています。

 なお、私の血液型がAで妻がBなので、普通は相性が良くないらしいのですが、結婚して22年間夫婦喧嘩もしたことがなく、相性問題は起きていません(人には変人扱いされますが)。私がパソコン道楽やギター道楽できるのも妻のおかげと、心から感謝しています。

 
 
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