「ギターを鳴らせ」 |
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(うみんちゅ/41歳/東京) |
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「ギターを鳴らせ」このタイトルは、去年の夏に発売された南こうせつさんのマキシシングルの中の1曲です。ギターを弾くきっかけになったのもこうせつさんでした。
30年近く前、中学1年生のときに兄の部屋にあったモーリスのギターを内緒で弾き始めたのが最初でした。「神田川」を弾けるようになりたくて必死になって練習していました。もし、その必死さを学校の勉強に使っていたら、もう少し人生が変わっていたのかなーとも思います。
「神田川」が弾けるようになると、ギターの楽しさは倍増してスリーフィンガーリードギターなど、なんでも弾きこなせるような気分になったものです。さらにはこうせつさんが使っていたギターにも興味が湧いてきて、マーチン、ギブソン、ギルドなどのギターに憧れたものでした。特にマーチンD−45に強い憧れをもったものです。中学生だった僕はギターの値段なんて知る由もなく渋谷のヤマハでやっと見つけたD−45の「80万円」の表示にただただ愕然としたものでした。
その後、20才を過ぎたころになるとギターへの興味も薄れてしまい、かなりの時間ギターから離れてしまいました。
再び、ギターを弾き始めたのは10年くらい前でしょうか。正月のテレビ番組でフォークの特集をやっていたのですが、その番組のなかでこうせつさんがD−28を抱えて「加茂の流れに」を歌っているのを見た時でした。その時以来、マーチンのギターが気になってしまって、ついに何10年振りかで楽器屋さんに行って、新品のD−28を買ってしまったのです。
それからというものは、昔のギター魂みたいなものが甦ってしまい、瞬く間に「ギターおじさんのできあがり」です。その昔、買うことはおろか触らせてももらえなかったギターを弾いている気分はなかなかのものですよね。
D−28を買ってしまったら、次はやっぱりD−45が欲しくなるのは、僕にとっての当然の成り行きとなってしまい、楽器屋さんへ行ってはD−45の前でため息をつく日々が続いたのはいうまでもありません。
そして、ついにその日がきたのが2000年のかぐや姫の再結成コンサートの最終日(2001年1月8日)の4日後、かぐや姫メモリアルギター(勝手に決めた)として、手にいれてしまいました。憧れのD−45、こうせつさんも弾いているD−45の感触は「ギターおじさん」をさらにDEEPな世界に引きずり込んでしまったのです。
その後、最初に手に入れたD−28は、D−28GEにかわり、D−45も新品から84年製のD−45に変わり、000−28ECB、OO−18DBCYなどを手に入れ、今や、奥さんから「ひとりで楽器屋さんに行ってはいけない」と言われるようになってしまいました。
ギターを持て ギターを鳴らせ
俺たちの夢は 明日を目指す
こうせつさんの歌の一節です。こんな気持ちでこれからも「ギターおじさん」の夢は続きます。
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