2005年5月22日
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初めてのギター
 
(星羅/49歳/兵庫)

 


 ここ2年ほどの間に、大切にしていたものが ひとつずつ欠けていって、ふと気づいたら独りの時間が増えていました。
ちょうどその頃、ギターと出会いました。

 学生時代、周りの友だちが ギターを弾いていた頃、私は そこから最も遠い世界にいたようです。
 そんな私が 今になって、ギターを手にするなんて自分でもすごく不思議な感じがします。

 この夏でちょうど1年になりますが、まだ押さえられるコードは数えるほどですし、リズミカルなストロークにも程遠くて。
 でも6本の弦が紡ぎ出す和音は これまで経験してきたどの楽器にもないやさしい響きがあって、すごく心が癒されます。
 たぶん音が重なることに安心感が得られるのでしょうね。

 初めてのライブがあった時、私の拙い演奏に 他の出演者の方に アドリブで音を重ねてもらった時は 本当に驚きました。
 これまで、他の楽器では楽譜どおりに演奏してアンサンブルをするという経験しかなかったものですから、すごく新鮮に感じました。

 またネットでもギターがご縁でこれまで知りえなかった方々と交流できるようになったこと、私にはとても励みになっています。
 いつか演奏を聴かせていただいたり、いっしょに弾いていただけたら素敵だろうなと思っています。

 それまで少しでも今以上に弾けるようにがんばりますね。


 
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