2005年9月25日
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自分を奏でる
 
(AKILA/41歳/千葉)


一部の皆様とは納涼会ではじめてお目にかかりましたAKILAです。
こちらを知ることができたきっかけは、「なべさん」の紹介でした。
実は「なべさん」とは元々音楽の繋がりではなく車でした。
ツーリングへ行っても、当然話の中心は車なのですが、なぜか音楽好きはどこかで繋がっているんでしょう。(笑)
しかし自分にとっては車も音楽もとても似た要素があるように思えます。
それは「人間臭さ」です。
「今日はエンジンの調子がいいじゃん」とか、ピカピカにしてニヤニヤしたりとか、なんか車と対話しているようにも思えます。

とある車のディーラでこんな話がありました。
ある老夫婦が、ショーウィンドーに飾られている一台の車を毎日毎日眺めに来ていたそうです。
そしてある夏の日、「わしの最後の車にするから」と言ってその車を購入していったとのことです。
その後、その夫妻は新潟までロングドライブに出かけたらしいのですが、何度もエンジンがかからないという事態に陥ってしまい、止めるのも怖いからと暑い中エアコンもかけず、食事もせず早々に帰ってきて「見てくれ」と言ってきたんだそうです。
原因がわかると「そうか、やっぱりデスビか、思っていた通りだ。こりゃーオレとコイツとは相性がいいらしい」と言って笑って帰ったというのです。
とてもふところの深い人間臭さを感じました。
車の出来不出来でもなく、理屈でもなく、そう、この人にとって最早その車は世の中で唯一自分を奏でてくれる一台なんです。

人の奏でる音楽も十人十色。
一度ギターを握れば、同じ音を出す人は他にはいないはずです。
上手い下手ではなく、理屈でもなく、そこから伝わってくるものを大切にしたいと思っています。
なぜなら、きっと音楽は言葉よりも先に生まれてきたと思うし、言葉は伝えたい気持ちの3割しか伝わらないという話もあります。
残り7割を表現するのがきっと音楽なのではないかなとも思います。
少々乱暴な意見かも知れませんが、今後もそんな音楽を通じて多くの人達と感性を共有してゆけたらと願っています。

バンドや弾き語り、コピー曲やオリジナル曲、聴く音楽もフォーク、J-POP、ROCK、JAZZ、フュージョンとまるで一貫性のない自分ですが、今後共宜しくお願いします。
http://players.music-eclub.com/players/Player_songs.php?player_id=10665
(少々古い曲ですが、Abanyの名前で配信しています。)


 
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