2006年8月27日
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「増殖するギターの恐怖」
 
(Blus/1954年生/埼玉)



思い起こせば、若い頃は数本しかなかったギターが、10本を下らないという事態に至ってしまったのは、何時ごろからでありましょうか。一回に弾けるのは1本だけなのに・・・。実際には手元にあるのがそれで、今まで売り買いした楽器の累計となると、その数倍はありそうで、考えるのも恐ろしいことですな。

ましてや、今まではエレキですから手を出す範囲もたかが知れていたのに、今や底知れぬアコギの世界を前にして、足もすくむような恐怖にかられつつ、御茶ノ水の楽器屋さんのWebを覗く真夜中。50’sのGibsonが欲しい!!!、本当はPre Warがいいんだけど。Martinも1本くらいは欲しいぞ、去年神戸の某楽器店で弾かせてもらったOOO28はConversionだと思うけど、イメージそのもののMartinサウンドだったがX百万円では如何なものか??、マホでも古いやつは、結構いいしなー。

何といってもVintageが好きなのだが、最近の製作家のやつでも好みの音がするものもあるし、日本人でもなかなか魅力ある楽器を作る人もいるしな。そういえば、Wissenbone(スペルが??)も手元に置いて弾いてみたいものだ。ドブロもそうだけど。楽器が揃えば、PickUpやその他の周辺グッズもあるしな・・。

以上、ようやく小金が少し自由になるようになった親爺にありがちな煩悩を書いてみましたが、もしや諸兄の中にも同様の方もおいでになるのでは?

以下、私なりの言い訳を少々・・。

そもそも、Vintageとは中古楽器なので、ほぼ購入価格で売却できるわけで、貯金しても金利も付かない世の中で、ギターでも買って楽しんで弾くほうが、余程、人生が充実するというもの。そのかわり、一時期マーケットから謂わば「楽器を借りている」ようなのなので、「所有する」といった類の気持ちは捨てました。弾かなくなったら、マーケットにお戻して売りますが、もし損が出ても、それは使用料という事で。

また、弾くのが目的で買うので、コレクションではありません。自分としては、あくまでPlayerのつもり。でも実のところ、アコギで弾くのは、最近凝っているフラメンコを練習するナイロン弦だし、バンドで使うのはエレキなので、鉄弦を弾く機会はほとんどないのが悲しいところですが・・。せめて、Jazzのオーケストラで4Beatのカッティングをやる時に使ってみるかな??



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