2007年2月11日
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「まだまだ若いつもり」です
 
(マツキパパリン/52歳/東京)


五十歳を過ぎたところで火がついてしまいました。

とうの昔に忘れてしまっていたものと思っていました。
何気なくオークションを見ていたときに、昔々の悲しい思い出とともに
記憶を封印したはずの『あのアコースティックギター』が・・・・・・
脳裏を奔流のように記憶が駆け巡り、音までが鮮やかに甦ってしまいました。
ミディアムゲージで思いっきり弾いたときのあの絶大な低音とサスティーンが鮮やかに響く粒立ちのよい高音、存在感のある端正なボディ、
「あ、あ、あ、あああああーっ!だめだあ!がまんできなあい!」
嫁さんのことも子供のことも財布の中身のこともぜええんぶ忘れ、
即決希望価格で即GET!!!!!

角の生えた嫁さんをひたすら拝み倒して銀行へ
子供のとき駄菓子屋に行くときのあの浮き浮きした気持ち
「うれしーうれしーちょーうれしー」
おそらくそばで見ていた人は「???」「だいじょうぶか?このひと?」
「にやにやして、かなりあぶなくねーかあ?」
だったでしょうね。ギターが送られて来ることすら我慢できず、
出品者へ「是非直接、お取引を、そちらまで行きます。」
数時間の高速道路もなんのその、割り込みされても「まあよかろう」などと
そのときはまるで人が変わったようだったと、嫁さんにからかわれて。
アコースティックギターを弾く人ならだれでもが思い描く
あのなつかしい思い出の数々・・・・・・・・・

あなた、いい加減にギターを整理してよ、何本ギターを手に入れたら
気が済むのよ!
とたんに現実に引き戻されました。




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