2008年1月16日
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「切っ掛け」
 
(イルカ/1956年生/静岡)


私は、本年とって52歳となります。ほんの4年前までは、ご多分に漏れず、おやじの夜のレジャーと称して、夜のネオンを流しておりました。そんな時、とある一軒の行きつけの店の地下から、ギターの音が聞こえてきておりました。そのときは、ギターの音に引かれて、その店に入ろうかと思いましたが、ついぞ入れず、いつもの飲み屋で一騒ぎでした。その日、帰宅してから何気にテレビを見ていると、君の詩とタイトルが付いたオムニバスCDのテレビ・ショッピングの宣伝で、懐かしいフォークの曲が、沢山流れており、なぜか夜中に口ずさんでしまい、その場で電話注文をしてしまいました。しかし、そのCDが届いてからは、仕事の忙しさにかまけて、一度も聞くこともありませんでした。

CDの存在も忘れたある日、突然身内の不幸に接し、自分自身の生活をもう一度考えていたとき、忘れていたCDがなぜか目に付き、漠然と聞いていたとき、30年前のギターを弾いて、元気に暴れまわっていたときのことを思い出し、唐突に、「そうだギターを一生の趣味としてもう一度取り組もう」と思い立ち、50歳にもなって、後先考えづ、結論を出してしまいました。日頃の生活から考えると、今でも、不思議な思いです。日頃の生活は、石橋を渡る前に、もう一度、石橋を叩いて、確認しても、疑りながら渡るような性格でしたので、なぜあの時、その結論が出たのか、今でも自分自身の結論には、答えが出ません。あえて出すとすれば、哀愁から来た、勢いと、切っ掛けとしか考えられません。勢いと言うのは、本当に恐ろしいもので、日頃慎重を旨とする自分が急に行動的になり、以前扉を開けることを躊躇した、ライブハウスに出かけ、フォークソングを聴き懐かしさに浸っておりました。そのとき、演奏者から、おや応と静岡SPを知りました。

思い立ってから1年、眠っていたギターを起こそうと思い、ベットのそばに持ってきておりますが、いまだ弾いては居ません。しかしながら、静岡SPの存在を知り、おや応の存在を知り、早速入会させていただき、準備は万端です。今の本人の意識の中では。いつかはイサトを弾いてみたいと、心の中で念じて生活しております。

でも、あと10年は、ギターを弾く時間が取れないような気がいたします。しかしながら、勢いとはいえ、自分で決めた一生の趣味なので、いつかは弾き始めることを確信しております。弾き始めたら、又掲示板にて報告いたします。静岡SPの皆様にはご迷惑をおかけしますが、これからも宜しくお願いいたします。

PS:おかげで、最近は夜のレジャーも少なくなり、健康的な生活を送っており、そのうちには、お気に入りのギターを買えるようになると、思っております



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