「かぐやのおやじ」
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(Akky/1958年生/福岡) |
今から40年近く前、近所の質屋さんに下がっていた5000円のガットギターに出会ったことが、私の人生の大部分を占める出来事になろうとは思っても見ませんでした。小学校高学年から中学、思春期に差し掛かっていた私は、お年玉をはたいてそのガットギターを買い、自転車の荷台にくくりつけて小雪の中を勇んで帰りました。むろんコードなど知るはずもなく、押えると音程が変わると言う当たり前のことに驚嘆しながら受験勉強そっちのけでギターに嵌っていきました。
おりしも70年代、80年代のフォークソング全盛期で たくろう 陽水 などを聞き、高校1年の冬、偶然行けたかぐや姫のリサイタル(懐かしい響きですね)からどっぷりとアコースティックに嵌りました。その頃はアコースティックと言う言葉自体もあまり使われず、「生ギター」、「ウエスタンギター」とか言ってましたよね。モーリスの18000円のギターをお年玉で買い、それから今まで35年間何本ものギターを手にして来ました。
大学から社会人になる頃、そして結婚して家庭を持った頃はさすがに全ての事がペースダウンした次期でした。しかし、長男が生まれ、父親になった私は息子誕生の記念に、とヤマハのカスタムオーダーを無謀にもやってしまいました。まだよちよち歩きの息子と一緒に新幹線に乗り、小倉のヤマハまで出かけたことを覚えています。
最初にバンドらしきものを組んだのはわりと遅くて18年位前、町内のお父さん達でビートルズバンドを結成し、夏祭り、ダンスパーティー等で演奏していました。しかし、ビートルズの楽曲はアコースティックギターは少なく、おぼつかない格好でES335を弾いていました。
そして忘れもしない2000年、かぐや姫再結成コンサートが各地で行なわれ、丁度その前後からとある町の小さなライブハウスで練習がてら歌い始めました。そこで高校の頃の友人と20年ぶりに再会し、おなじライブハウスに来ていたベースが加入し、「かぐやのおやじ」が結成されました!なかなかベタなネーミングですが。現在も月に二回、練習を兼ねたライブをやっています。
それからと言うもの、何かに憑かれたようにギターを買い始め、多い時は年に3本買ってしまってました。色々入れ替わりもありましたが、現在11本の一夫多妻を楽しんでます。
「俺は酒も飲まないし、ギャンブルもしない、ゴルフもしないし無駄なお金はかからない!!」といつも豪語しながら、ギターのクレジットに追われる毎日です。
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