2008年6月22日
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「どこへ行きたいのか…」
 
(doracub/1963年生/東京)


私事で恐縮ですが、ギターを手に夜な夜な徘徊するようになったのが去年の9月。今では、警察官とも仲良くなり職務質問も私を素通りして隣の車に声を掛ける始末。

思えば、小学生の頃にガットギターに触れたのがことの始まり。近所に趣味でクラシックギターを教えてくれた友達のお父さんがいて、ソルやタルレガの手ほどきを受けました。
当時は内向的な少年で、「蟹工船」やら仲原中也なんぞに傾向していたかなりの変わり者。それでも「ギターが弾ける」ことで、友達の間で妙な人気が出始めてから自分に自信が付いたような気がします。
その後はお決まりの「かぐや姫」、「アリス」や「さだまさし」、なぜか「優歌団」なんかをコピーしながら、18の頃に「ディランU」で第一次熱中時代の終焉を迎えました。

その後20数年、まったくといって楽器には触らずに過ごしていたのですが、仕事の関係で中国との縁ができ、向こうにも友人ができたため中国語(普通語)の勉強を始めたところ、チャイナポップスに惹かれて始めたのが二胡。
まぁこれもそんなにはのめりこむこともなく、1〜2年経ったところで今度は興味本位 でウクレレを始めてしまいました。
ウクレレなんて簡単だろうとタカを括っていましたが、これがまた結構奥が深い。実際、ハワイアンなんてブルーハワイをちょっと知っていたくらいなのが、いろいろとやっているうちにハワイアントライディショナルにのめり込んでいく始末。

そうこうしている内に、「ハワイアンスラックキーギター」というものがあるのを知り、昔のギターを引っ張り出して始めたのが去年の9月になってしまうんです。
ハワイアンスラックキーギターはリゾネーターのような特殊なギターではなく、弦を緩めて(スラック)調子(キー)を変えて演奏する方法で、オープンチューニングの一種です。
で、そんなことをやってるうちにフィンガーピッキングをやり始め、やはり基礎もやらんといかんということで、近所のクラシックギター教室に4月から通いはじめてます。

空白の時期には模型飛行機なんかを作っていたんで、木材の加工はお手の物。実家はプレス屋なんで金属加工も馴染んでいるため、ウクレレを作ったりギターのリペアの真似事なんかも。

ただいま、第二次熱中時代の真っ最中。自分でも未だに方向性が定まらずです。





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