2009年5月15日
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「最後の最後まで、I Love Youから はじめよう」
 
(桜葵 洋/1961年生/埼玉)


先日、友人の母親が他界した。突然の訃報に驚いた。お通夜には、懐かしい面々が集った。高校を卒業して30年 今では、故郷に住む級友の方が少ないかも?黒服に、白Yシャツは学生服の定番か!でも着ているのはフォーマルである。しかし、最近 特に、ネクタイは、白から黒を着用する事が多くなった。話題も、趣味のゴルフや仕事・会社の話題より、健康の話が多くなった。「この文字が見えるか?見えないか?」老眼の進行度で一喜一憂する。「最近、家で何してる?」どうやら自分のポジションを、確認しあう事が多くなった。

私たちは、昔からの掟として、名刺交換はしない。飲み会は、いつも割勘としてきた。だから付合いが続いているのだと思う。私たちは、色んな生活状態で、色んな悩みを抱えて、戦っている。家のローンと格闘し、少しでも金利の安いところで借換えの道を探す。子供の成長と共に、育児費がかかる。食事代UP、教育費がUP、塾代もUP、お小遣いもUP、気が付けば、私の小遣いは16年間ベースUP無し状態である。まぁ少ない給料で、やりくりしている、我が家の財務大臣に大感謝している。

3年前、近所の方からguitarを頂いた。ヤマハ・モーリス・ヤイリでも無い。
「westone」聞いた事の無いメーカーである。ネットで調べて見たMatumoku?マツモク工業?どうやら長野県松本市にあったguitarメーカーらしい。マツモク工業は1987年2月に工場を閉鎖し、解散した。(JR南松本駅側にある「南部公園」は、マツモクの跡地である。フリー辞典より)

特に、guitarコレクターでも無いが、「40代の手習い」として、guitarを弾き初めてみた。Guitar教本を購入、新しいゲージも購入した。チューニングマシンも買った。カポも揃えた。はじめてフォークを聞いた。感動した。学生時代はスポーツに明け暮れて、MUSICを聞いた記憶が無い。だから今更、アリス・赤い鳥・かぐや姫・tulipなどが新鮮である。歌詞は、今 聞いた方が、情景が浮かぶかも?

ある日、レコードプレーヤーを、某オークションで落札した。500円の1コインで、LPレコードを探しては、購入している。特にliveのLPが大好きである。

これからの目標は、80歳で現役バリバリ、スリーフインガーでメローに歌い、シャフルしながら、雄叫びあげる guitar manに、変身したい。

最後の最後まで、チョイ悪オヤジで生きていきます。
「最後の最後まで、I Love Youから はじめよう!」
 
(写真は、曼珠沙華の花です。場所は、日高市巾着田)


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